第29話
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ィーナを見つめ、ヴァンは表情を引き攣らせて声を上げ、ユエファの自己紹介の際に出て来た気になる言葉が気になったアンゼリカの疑問にリタが自身が知っている知識で答えた。
「”オフクロが姉貴の使い魔”………――――――姉貴、一体どういう事なんだ……!?何でガキの頃に死んだオフクロが……!」
「ユエファが亡くなったあの日の夜………本来なら新たな生を受ける為に”冥き途”に向かうはずだったユエファの”魂”が私の所に来て、”自身の魂を代償にして私との守護天使契約を強制的に結ばせたのよ”。」
「た、”魂を代償”にって、まさか………」
「………ええ。そのユエファとやらの魂はそちらの天使――――――マルティーナの”糧”となり、”マルティーナの力の一部になってしまったのでしょう。”」
「なるほどな……で、その”使霊”とやらは”天使の力によって生み出される存在”だから、そこの天使が”自分の力の一部になってしまったユエファ・ウェイを使霊として生み出した”って訳か。」
リタの話を聞いたアーロンは困惑の表情でマルティーナに訊ね、訊ねられたマルティーナが口にした説明を聞いてある事を察したアニエスは信じられない表情を浮かべ、メイヴィスレインが静かな表情でアニエスが言おうとした言葉の続きを口にし、それを聞いて事情を察したマーティンは真剣な表情で推測を口にした。
「ちょっと待て。”守護天使契約”は確か”その天使が導くと決めた相手と結ぶ契約だろう?”なのに、その”契約相手が守護天使の力の一部”になっちまったら、”守護天使が導くべき主がいない”という本末転倒な事になるんじゃねぇのか?」
するとその時新たな疑問を抱いたクロウがそれを口にした。
「………”私が導く相手はユエファではなく、アーロンよ。”」
「……ぇ………」
「という事は、お袋さんは”自らの魂を代償にマルティーナにアーロンの守護天使として契約させた”という事か………」
クロウの疑問に対して答えたマルティーナの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中アーロンは呆けた声を出し、ヴァンは真剣な表情でマルティーナとユエファ、そしてアーロンの”契約”の流れについての推測を口にした。
「何でだ、オフクロ………何で自分の魂を代償にしてでも、姉貴と俺に”守護天使契約”とやらを結ばせたんだ……!?」
「そんなの勿論決まっているでしょう?私の大切な息子であるアーロン、貴方の為よ。――――――貴方の中に眠る”大君”が将来目覚めたり、もしくは黒月が貴方を”大君”として目覚めさせて利用しようとした時の”対策”よ。――――――まさに今の状況のようにね。」
悲痛そうな表情を浮かべて問いかけたアーロンに対して優し気な微笑みを浮かべて答えたユエファはギエンに視
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