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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第198話:心と力を一つに合わせて
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越しにも尋常では無い意気込みを感じさせるヴァネッサの言葉に、エルザとミラアルクは黙って頷く。そして、再び彼女達の本来の仕事に戻り颯人達の戦いの様子を見守り始めた。
2人の視線の先では、相も変わらず3人の魔法使いと7人の装者が巨大な棺を相手に激しい戦いを繰り広げていた。
ただ先程と違うのは、棺が観測基地に大分近付いてきてしまっている事であった。お陰でまだ逃げきれていない職員が危うく戦闘に巻き込まれそうになることが多々あった。
「うわ、うわぁぁぁぁぁっ!?」
「逃げろぉぉっ!?」
もう資料を運び出すどころの騒ぎではなく、急いで逃げなければ自分達の命も危ないと言う状況。我先にと逃げ出そうとする彼らにも、棺から放たれた迎撃機は容赦なく襲い掛かろうとしていた。
「いけないッ!? 基地の人達がッ!?」
「チッ! クソがッ!」
どうやら颯人達の激しい攻撃により、棺は人間の姿をしたものを無条件に攻撃するよう狙いを定めたらしい。逃げ惑う基地職員にまで襲い掛かろうとする迎撃機を、クリスが必死に迎え撃つ。
「オラオラオラァッ!」
ガトリングと小型ミサイルの掃射、更には広範囲の敵を一網打尽に出来る『GIGA ZEPPELIN』をもって次々と迎撃機を撃ち落としていく。が、それでもその攻撃を逃れた小型機や装者への攻撃の流れ弾が逃げ遅れた職員に迫る。
「きゃあッ!」
「させないッ!」
危うく無数の光線に撃ち抜かれそうになった女性職員を、調が寸でのところで助けに入る。巨大な丸鋸を回転させてシールドにして無数の光線を防ぐことで女性の観測員を守るが、防ぎきれなかった攻撃の余波が女性を吹き飛ばそうとした。
あわやと言うところ、響が素早く女性を抱きかかえて転がるようにして女性観測員を助けた。
「大丈夫ですかッ!?」
直撃は避けたが、自分と違い生身の女性は思わぬ怪我を負った可能性がある。響は素早く立ち上がり女性の無事を確認しようとしたが、その彼女の目に自分を狙う無数の小型機とこちらに狙いを定めている棺が砲撃を放とうとしている様子が映った。
「こっちもッ!?」
このままでは女性が巻き込まれる。どうすればいいかと響が悩んだその時、通信機にエルフナインの声が響いた。
『砲撃きますッ! ぶん殴ってくださいッ!』
実体の無い光線による砲撃、しかも喰らえば埒外物理により超低温以下の低温で氷漬けになってしまうと言うそれを、エルフナインはよりにもよって殴れと言う。あんまりと言えばあんまりな指示に、しかし響は考えるよりも先に動いていた。
「言ってる事全然わかりませんッ!」
そう言いながらも響は律儀に砲撃に向け拳を叩きつける。するとどうした事か、砲撃は響を氷漬けにすることなく拳の先で
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