第二幕その五
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「本当にね」
「いいのね」
「遠慮しないで」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「楽しめばいいのね」
「山の幸をね」
「そうなのね」
「それでまたそちらにお伺いさせてもらうから」
二人のお家にというのです。
「いいかしら」
「ええ」
おばさんは優しい声で言葉を返しました。
「それじゃあね」
「宜しくね、それとね」
「それと?」
「もう一つあるわ」
「もう一つ?」
「またそちらに行けばご馳走するわね」
こう言うのでした。
「前と一緒でね」
「前はお寿司だったわね」
「それで今度もね」
「美味しいものを食べさせてくれるのね」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「旅をはじめましょう」
「前の時と同じで」
「ええ、それでいいわね」
「あんたに任せるわ」
これがおばさんの返事でした。
「そのことはね」
「そうしてくれるのね」
「ええ」
是非にというのでした。
「私もあの人もね」
「それじゃあね」
「そしてね」
おばさんはさらに言うのでした。
「そう言ってくれるならね」
「それならなの」
「楽しみにしているわ」
「受けてくれるのね」
「だから遠慮は無用でしょ」
だからだというのです。
「そうでしょ」
「ここはオズの国だから」
「お互いにね」
「遠慮し合わずに」
「助け合って」
そうしてというのです。
「やっていくのがよ」
「オズの国だったわね」
「だからね」
それでというのです。
「おばさんもおじさんもよ」
「遠慮しないで」
「私達の好意受けてね」
「それならね」
おばさんはドロシーの言葉を受けてこう返しました。
「あんたも遠慮したら駄目ね」
「あっ、そうね」
言われてです、ドロシーははっとなって頷きました。
「おばさんとおじさんが遠慮したら駄目なら」
「あんたもでしょ」
「そうよね」
言われて頷くのでした。
「そうなるわね」
「そうよね」
「それじゃあ」
「そうよ、あんた達がお家に来たら」
その時はというのです。
「私達もね」
「おもてなししてくれるの」
「前はお寿司出してくれたでしょ」
「ええ、凄く美味しかったでしょ」
「驚く位にね」
「だったらね」
それならというのです。
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