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オズのエマおばさん
第二幕その四

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「それで僕もだね」
「貴方はいつも私と一緒でしょ」
「それならだね」
「今回もね」
「うん、一緒に行こうね」
「そして楽しみましょう」
「そうしようね」
 トトは笑顔で応えました。
「いつも通りね」
「そうしましょう、そして」
 今度はドロシーからでした、カルロス達に声をかけました。
「貴方達もどうかしら」
「あっ、いいんですか」
「僕達もご一緒させてもらって」
「そうさせてもらってもいいんですね」
「今回の旅にも同行させてもらって」
「そうさせてもらってよ」
「貴方達がよかったらね」
 それならというのです。
「是非ね」
「そんなの決まってるじゃないですか」  
 カルロスは目をキラキラとさせてドロシーに答えました。
「宜しくお願いします」
「ご一緒させて下さい」
 ジョージも言います。
「今回の旅も」
「カドリングのその街に連れて行って下さい」 
 神宝もドロシーにお願いしました。
「皆で楽しみましょう」
「オズの国の旅は本当に楽しいですから」
 恵梨香は今からうきうきとしています。
「期待しています」
「誘ってくれて有り難うございます」
 ナターシャも普段のクールさよりも期待を出しています。
「そしてそのお誘い受けさせて頂きます」
「では五人共宜しくね。じゃあ皆でまずはお二人のお家に行って」
 エマおばさんとヘンリーおじさんのというのです。
「そうしてね」
「そのうえで、ですね」
「楽しみますね」
「今回の旅行を」
「そしてオズの国の山の幸を」
「そうしますね」
「そうしましょう」 
 満面の笑顔で言うのでした、そしてです。
 今回の旅の参加者が決まりました、それでドロシーはおばさんとおじさんに前以て連絡することにしましたが。
 連絡するとです、おばさんは言いました。
「あら、今度はなの」
「ええ、カドリングの山の麓の村に行ってね」 
 ドロシーはスマートフォンでおばさんにお話しました。
「皆で美味しいものを楽しみましょう」
「この前漁港に行って楽しんだのに」
「あの時はおじさんが主だったでしょ」
「それで今度は私なの」
「今回も二人一緒だけれどね」
 それでもというのです。
「そうしましょう、それに海の幸の次はね」
「山の幸ね」
「そうなるのが筋だから」
 だからだというのです。
「それでよ」
「また行くのね」
「どうかしら」
「そんなにいいおもてなしさせてもらっていいのかしら」
「いいのよ」
 ドロシーはスマートフォンの向こうのおばさんに笑って応えました。
「遠慮は無用よ」
「オズの国ではそうよね」
「それに私がそうしたいんだから」
「私達になのね」
「楽しんでもらいたいから」
 だからだというのです。
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