第一章
[2]次話
アレルギーとハンバーグ
晩ご飯のおかずのハンバーグを見てだった、市村真子大きな白目がちの目と薄い唇に小さな顔を持つ茶色の髪の毛をショートにした小学六年の彼女は言った。
「あの、何かね」
「何かって?」
「いや、お母さんハンバーグよく作るけれど」
自分そっくりの顔で胸が大きく茶色の髪の毛をロングにしている母の都に話した。
「色々な種類のね」
「あんた達ハンバーグ好きだからね」
母は一緒にテーブルに着いている娘に話した。
「それでよ」
「そうよね、けれど」
真子はそれでもと話した。
「お蕎麦のハンバーグ作らないわね」
「そうよね」
小学三年で妹の真帆も頷いた、姉そっくりだが父譲りの黒髪をツインテールにしている、父はまだ仕事から帰っていない。
「お蕎麦のハンバーグもあるのよね」
「それは真帆がアレルギーだからよ」
「アレルギー?」
「あんた蕎麦アレルギーなの」
こう下の娘に話した。
「年越し蕎麦食べた時に体調が悪くなってお医者さんに診てもらったでしょ」
「幼稚園の時だった?」
「ちょっとお肌が荒れてね」
「あの時ね」
「それでわかったのよ」
その時にというのだ。
「あんたが蕎麦アレルギーだって」
「それでなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「お蕎麦のハンバーグもお蕎麦もね」
「作らないのね」
「お蕎麦使ったお料理もね」
「じゃあ私お蕎麦食べられないのね」
「そうよ」
その通りという返事だった。
「だからあんたはお外でもね」
「お蕎麦食べたら駄目なのね」
「幸いお肌が少し荒れる位だけれど」
それ位のものだがというのだ。
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