第2話:心の毒
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らか?」
だが、スカルオクトパスはめんどくさそうに答えた。
「逃げた?連れて来た?下らん。何でそんな判り切った事を今さら訊く」
その時点でスカルオクトパスに褒められる箇所が無いと確信するグートミューティヒ。
「いちいち自分の部下の敗北に過剰に反応する時点で、貴様にリーダーやロードの資格無し!」
しかし、スカルオクトパスはそんなグートミューティヒを鼻で笑った。
「フッ!この様な役立たずを庇うか……愚かだな」
それを聞いたグートミューティヒは、もう話す事は無いと言わんばかりにスカルオクトパスを挑発する。
「愚かか……なら……お前がその愚かをサッサと殺して役立たずの失敗を帳消しにして魅せろよ!」
「……言ったな?……」
その直後、人間の頭蓋骨の姿の大蛸がグートミューティヒの目の前に現れた。
「捻り潰すぞ!小娘!」
そう言うと、スカルオクトパスは口から岩を吐いた。だがグートミューティヒは簡単に避けた。
「おいおい。何で蛸が岩を吐くんだ?普通は墨だろ」
グートミューティヒはお返しとばかりに光弾を発射する。
「ぐっ!魔法が使える!?しかもリザイアか!?」
少しは驚いたスカルオクトパスだが、直ぐに勝ち誇った顔をする。
「だが……次は詠唱の時間は与えぬぞ!」
スカルオクトパスが緑色の液体を何度も放物線を描く様に放った。
「何をしてるんだ?」
グートミューティヒは1回も当たらない液体を無視して再びリザイアを発射しようとするが、気付けば緑色の水溜りに包囲されていた。
「くくく、これで袋の鼠だなぁ」
が、勝ち誇るスカルオクトパスを微弱な電撃が襲った。
「ぐふっ!?仲間!?何時の間に!?」
スカルオクトパスが先程の電撃の元を探そうとするが、今度は砂をかけられて目を傷める。
「ぐあぁー!?目があぁー!?」
そう。グートミューティヒは戦う前にワープを使ってピチューとフカマルを別に場所に移動させてスタンバイさせていたのだ。
「何だお前、大した事無いな!」
「ぐおおぉーーーーー!」
スカルオクトパスが声を頼りにグートミューティヒを攻撃しようとしたが、グートミューティヒは既にリザイアの発射に必要な呪文詠唱を終えていた。
「トドメだ!」
「があぁーーーーー!」
グートミューティヒのリザイアを受けて滅びたスカルオクトパスを見て、グートミューティヒは色々と理解した。
(やはり、ポケモンのタイプ別で戦術を変えるのはポケモン以外のモンスターにも通用する様だな……それが、ポケモンが害獣や魔王軍の手下と間違われる要員の1つにもなり得る……)
そんな事より、グートミューティヒがやるべき事があった。
(そうだった!カモミールとヘンルーダがこれ以上枯らされたら意味無いんだった!)
グートミューティヒは、レストでカモミールやヘンルーダに状態異
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