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ポケットモンスター対RPG
第2話:心の毒
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目標は決したグートミューティヒ。
だが、方法は定まっていなかった……
「マドノの奴に付いて行けば必ず魔王に到達すると考えていたから……困った……」
項垂れるグートミューティヒの隣で、気の良さそうな青年も項垂れていた。
「あそこは穴場だったのになぁ……困った……」
そんな青年の声を聴いたグートミューティヒが質問する。
「どうかしました?」
だが、グートミューティヒが10歳の少女にしか見えないせいか、青年は悩みを口にする事は無かった。
「ありがとう。でも、兵隊さん達に頼むからイイよ」
しかし、グートミューティヒは食い下がる。
「それって、モンスターがどこかを占拠しているんでしょ?」
グートミューティヒの予測に青年はドキッとする。
「何故それを!?」
グートミューティヒは自信有り気に答えた。
「貴方は最初に『穴場』と言った。つまり、その場所は貴方にとっては重要な場所である事は容易に想像出来る。でも、貴方は兵士達に相談する事を検討している。と言う事は、その穴場はそこまで秘匿する必要が無い事を意味しますし、その穴場の奪還にはそれなりの戦力が必要である事も容易に想像出来る」
青年はハッとして全てを話す事を決意した。
「君の言う通りだ。あそこは薬草の宝庫なんだ……でも、ある日突然巨大な蛸が其処を占拠してしまってな、幸いセージの採取場所は他にも在るからポーションやマインドアップの作成は可能だが、カモミールとヘンルーダはあそこで採取していたから、アンチドーテやアンカースが……」
それを聞いてグートミューティヒは少し驚く。
「アンチドーテと言えば一般的な解毒剤じゃないですか!それが作れないとなると……」
「だから困ってるんだよ」
「ですよねぇー」
その時、グートミューティヒの頭の中で何かがピーンときた。
「なら、僕がその穴場の様子を視に往きましょうか?」
グートミューティヒの予想外の提案に驚きを隠せない青年。
「何を言ってるんだ!殺されに行く様なモノだぞ!」
だが、グートミューティヒは青年の制止を振り切って勝手に出発する。
「では、行ってきます」
青年は慌ててグートミューティヒを追う。
「待て!本当に殺されるぞ!」
だが、グートミューティヒの足は物凄く速く、青年はドンドン離された。
「何だあの娘は……まるで風だ……」

で、薬草の宝庫を奪還しに行ったグートミューティヒだが、肝心な事を聞き忘れていた。
「取り敢えず突っ走ってはみたが……肝心の大蛸がどこにいるのか解んないや……」
しかし、醜い小人達が突然グートミューティヒを襲った。
「カカレッ!」
「タッタ1人デ馬鹿メ!」
「身包ミ剥イデヤレ!」
その様子に……グートミューティヒは頭を掻きながら呆れた。
「馬鹿は君達の方さ……君達がここで動かなかったら、
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