勇気の玉砕
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『1.ミトツダイラの脅威の貧乳で愚弟のマットになる。でも、衝撃を吸収できない
2.ミトツダイラの脅威の腕力で愚弟を捕まえる。だけど、これじゃあ、愚弟林檎みたいに潰れる。
3.ミトツダイラの脅威の諦め。
さぁ、ミトツダイラ! 三択よ!』
『2が一番可能性があるんじゃないんですか?』
『時には潔く三をすることも商売ではよくある事だよ!』
『第五特務! 自分は味方ですよ! だから、一を選べない事を悔しがったりしないでください……!』
さっきから何一つとして前に進めていない気がする。
建設的な話という言葉は既に末世に喰われてしまったのだろうか? 出来れば取り返したいものだと思うが、副長の言った事が正しいのならば失われたものは戻ってきませんねー……。
「ミトツダイラ殿。先に行っているで御座るよ」
すると、何時の間にか点蔵が自分よりも先に駆けており、そのスピードに少しだけ悔しさを感じたが、まぁ、人によって向き不向きもあるという事で納得した。
すると、奇跡的というべきか我が王はそのまま点蔵の目の前に落ちて行き、点蔵の視界に入った瞬間、点蔵は落ちてきたのが人という事で反射的に両手を上げたのだろうけど、そこに落ちてきたのはヒロインではなく、主人公であった。
「ぬ、ぬおぉぉぉ! 自分の人生初のお姫様抱っこをここで消耗してしまったで御座るよ!? ト、トーリ殿! 今なら怒らないから、とりあえず落としてもいいで御座るか!?」
「いやぁん! 点蔵〜。そんな激しく扱っちゃ駄目よ〜」
非常にむかつく裏声だったが、とりあえずあのままにしておいた方がいいだろう。
点蔵の方が足は速い。
なら、自分はここで王の邪魔をしようとするものを払うのが自分の務めであろう。
最後までエスコートをすることが出来なかったのは残念だったが、仕方がない。今度から、もうちょっと走力の訓練をしようと思い、銀鎖を構える。
周りにいるのはK.P.A.Italiaの学生ばかり。武蔵の学生もいるにはいるのだが、やはり、数ではあちらの方が上だ。
見える知り合いというのは、直政と地摺朱雀と二代とノリキである。
二代は教皇総長と相対しており、またノリキはガリレオ副長と相対している。
二代はともかくノリキの方はどういう事だろうと思ったが、恐らくさっきのタイミングから察するに点蔵がノリキをオリオトライ先生と訓練した時と同じように姿を消させて、ノリキがガリレオ副長に奇襲をしたのだろう。
卑下するわけではないのですが、武蔵のメンバーは頭がおかしい癖に能力は一級であることに、やはりちょっと驚く。
ならば、私も武蔵の一員として力を示さなければいけませんね……。
そう思い、自分も銀鎖を伴って戦場を踊る。
そうして
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