勇気の玉砕
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ともかく……恐らく、俺様最強発言はシュウ君、かなり本気だと思います……」
「確か、あいつの夢、世界最強の剣になるだったよね?」
浅間とナルゼの言葉に、意識がブラックアウトしかけたが、寸前で踏み止まる。
どうしてうちのクラスは、悪いとは言わないが、スケールがでかい夢ばかりを持っているのだろう。
嫌、それ自体は良いのだが、タイミング悪い時に、そんな発言はしないで欲しい。
「全くもう……」
呆れて笑いが込み上がってきた。
「という訳だ。文句があるならかかって来いよ」
俺はそう言って手をちょいちょいとかかって来いと振る。
その挑発に乗ってきて、周りにいた大量の戦士団がこちらを睨んできた。
「吠えたな……! 吐いた唾は戻せないぞ!」
何だか、古臭い言葉と同時に武器を構える敵の御一行。
よっしゃあ! こういうのを望んでたんだよ……! と背中にある剣の柄を握る。
「成程……お二人の理論は解り易かったと判断できます」
「え……マジで!?」
「二人でハモるなーーー!」
遂に、毒舌女を認めさせることが出来たと感動しているのだから邪魔すんなよ脇役共。
この場の主役は俺とトーリとホライゾンだぜ?
だが、そこでホライゾンはしかし、と前置きを置いた。
「それは貴方達の理論であって、ホライゾンの理論ではありません。そして、ホライゾンの理論では自分一人の都合で極東に方々に迷惑をかけるという事を良しとはしません」
自動人形らしいと言えば自動人形らしい正論である。
思わず舌打ちをしてしまうが、トーリに発破でもかけるかなと思ったが、その前にトーリが勝手に喋った。
「お前が消えたら俺が悲しむって言ってもか?」
「どうして悲しむのですか?」
『どうしよう親友!? 俺! 今! 物凄いホライゾンに求められている!?」
『構いやしねえ! トーリ! 今こそお前の男としての男気を見せやる時だぜ! 躊躇わずに世界に告白シーンを垂れ流せ』
『よ、よ〜し! やるぜ俺は! 見てろよ親友! 何も出来ねえ俺だけど、コクることを成功させてやる!!』
表示枠での密かな連絡をしながら、最後にやっちまえ! と書く。
剣を構えながら、表示枠を操作するという裏秘奥義である。これは武蔵全員がいざという時は何時でもツッコめるようにと練習したものである。
後に、全員であれ? という疑問を抱いたこともあったが、結論は気にしないという事になった。後で正純にも教えてやらなければ。
「そ、そそそそそれはだな〜……ああ、もう、俺、ちょー恥ずかしい!」
「くねくねしてないで早くしてくれませんのーーーー!!?」
ネイトの叫び声が物凄く聞こえたが、ここは確かに急かす場面
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