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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第28話
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た!?」

「クソッ、まさか不死身なのかよ!?」

「いえ、どうやらこの城砦に巣食う怨念が彼に力を与え続けているようです……!」

「そんな………それでは打つ手が……」

「どうする、ヴァン!?その様子だとさっきの化け物化はもう使えないんだろう!?さすがに状況が状況だから”俺の相棒で本気で奴を討伐せざるをえないぞ!?”」

咆哮を上げた大君を目にしたアンゼリカは驚き、厳しい表情で声を上げたマーティンの疑問に答えたリタの分析を聞いたタリオンは複雑そうな表情で呟き、クロウは厳しい表情でヴァンに非情な方法を取るかを確認した。するとその時ヴァンはアーロンの言葉を思い返した。





たまにふと、昏い穴がぽっかりとすぐ足元に開いてる気分になる事がある。根拠があるわけでもねえ……ただの気の迷いか疲れなんだろうが。そんな時、ダチどもや姉貴たちの顔、街の賑やかな明かりも霞んで見えて…………反吐が、でるような気分になっちまう。



俺は俺自身に証明する―――――ダチと共にこの街を守ることによって!俺がこの街に居てもいいんだって!―――――みんなと一緒でもいいんだって!!



あいつらが……オフクロが愛したこの街のモヤを晴らす為にも……頼む――――ヤツらをこの手で追い払うのを手伝ってくれねえか!?





アーロンの言葉を思い返したヴァンは決意の表情を浮かべてアニエス達に下がるように腕の動作で指示をした後前に出て大君を睨んで大君の中にいるアーロンに呼びかけた。

「聞こえてるか、アーロン・ウェイ!」

「ヴァンさん……!?」

「駄目です……!もう声なんて届いて―――――」

ヴァンの行動にアニエスとフェリは驚いたがヴァンは気にせずアーロンへの呼びかけを続けた。

「聞こえてるなら返事しろ!目を覚ましやがれ!」

ヴァンが呼びかけを続けていると大君の胸の部分が光を放ち始め、大君は頭を抱えて何かに耐え始めた。

「お、おれ………ハ………大君……おれハ……大君……」

「反応した……!?」

「ヴァンさんの言葉が届いているようだね……!」

「そのままアーロンさんに呼びかけ続けてください!僅かですが”大君”の中にいるアーロンさんの”魂”が目覚めかけています!」

大君の反応にタリオンは驚き、アンゼリカは明るい表情で呟き、リタは真剣な表情でヴァンに助言した。



「”大君”なんかじゃねえ!お前はアーロン・ウェイだ!”煌都の麒麟児”、”羅州の小覇王”、東方人街の申し子アーロン!散々イキりちらしてたクセに忘れてんじゃねえぞ、クソガキが!」

「戦ワネバ……導カネバ……支配……セネバ………ソレガ……我ガ使命……我ガ……宿命………」

「ッ………甘っ
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