第28話
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………」
するとその時唸り声を上げた大君がヴィオーラとアレクサンドルに攻撃を仕掛け、大君の攻撃を二人はそれぞれ回避した。
「!危ない危ない……」
「……どうやら俺達への怒りもまだ持ち合わせているようだな。前世と今生の想念と魂が渾然一体となっているようだ。」
「クク、ちょうどいいじゃないか。良い火種になってくれそうだ。滅ぼされた”先代”の恨みと融合して文字通り煌都を紅蓮に包むくらいのね。」
大君の様子を目にした二人は跳躍して屋根に着地した。
「―――――これが最後だ。このまま煌都から離れるがいい。」
「アハハ、尻尾巻いて逃げさえすればアンタたちだけでも助かるかもしれないよ!?」
ヴァン達に忠告をした二人はその場から撤収した。すると大君は攻撃目標をヴァン達へと変えた。
「―――――だ、そうだが?」
「退けません……!」
「”ゲネシス”もですが――――――何よりアーロンさんをあのままには!」
「契約者であるアニエスの意志もそうですが、”天使”であるこの私が大勢の人々を傷つけようとすることが明らかな”魔人”を放置するとでも?」
二人が去った後ヴァンはアニエス達に確認したが、三人は予想通りの答えを返した。
「ったく、予想通りのお返事だ。”エースキラー”の連中もそうだが、リタの共闘の続行は期待していいんだよな?」
「へっ、当然だろ!」
「ったく、こんな化物とやり合うなんて想定外過ぎだが………故郷の独立の為にも、北の猟兵はメンフィル帝国への積極的な協力を示さなければならないからな……!」
「死者達の安らぎの為にも、私もここで退くことはできません……!」
アニエス達の意志を確認したヴァンはクロウ達に確認し、ヴァンの確認に対してクロウとマーティン、リタがそれぞれ答えた。
「フェリ、メイヴィスレイン!”北”の二人とリタと協力して何とか時間を稼ぐぞ!アニエスはエレインと黒月、アンゼリカはクレア少佐に通信を、クロウはお前さんの”相棒”を――――――」
全員が大君と戦う意志を確認したヴァンがアニエス達にそれぞれ指示を出したその時大君の目が怪しく光った。
「っ!?」
「させませんっ!」
「チッ!下がれっ!!」
大君の様子に逸早く気づいたヴァンはシャードによる防護結界、メイヴィスレインは片手で簡易結界を瞬時に展開したが大君が繰り出した強烈な一撃によってすぐに破壊されて吹き飛ばされ、クロウ達は間一髪のタイミングで回避に成功した。
「あうっ……!」
「万全でないとはいえ、まさか私の結界が易々と破壊されるとは……!」
「アニエスさん!」
吹き飛ばされて地面に叩きつけられたアニエス
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