第百二十六話 複雑な立場その二
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「負けた罰則でね」
「生徒の人達にさせて」
「そしてね」
そのうえでとだ、理虹は声だけでなく表情にも軽蔑の気持ちを強くさせてそのうえでさらに言った。
「自分はしない」
「自分は悪くないってことね」
「顧問で指導したのに」
「全部生徒が悪い」
「それで次の日してこなかった生徒が少なかったら」
その時はというのだ。
「怒って生徒に暴力振るう」
「ヤクザ屋さんよね」
「社会不適格者よ」
そう呼ぶべき輩だというのだ。
「本当にこんな奴はね」
「屑よね」
「屑も屑で」
理虹はこれ以上ないまでに軽蔑を込めて言った。
「生きているだけでね」
「駄目よね」
「勝負にこだわったら」
「そんな奴になるわね」
「極端な事例だけれどね」
それでもというのだ。
「こうもなるわよ」
「いや、そんな奴になったら」
一華はここまで聞いて引いた顔になって述べた。
「もう生きていてもね」
「仕方ないわよね」
「屑と言ってもね」
「まだ足りなくて」
「屑と呼ぶにも値しない」
そうしたというのだ。
「真性のね」
「屑よね」
「学校の先生あるあるよね」
日本ではというのだ。
「もうね」
「他の世界だと確実にクビになる」
「採用されることすら怪しい」
「そこまでの奴でしょ」
「ええ、兵庫にもいるのよね」
自分達が通っている八条学園がある兵庫県にというのだ、事実今も彼女達はその学園即ち兵庫県にいる。
「そんな奴」
「学校の先生でね」
「そんな奴に教わることってね」
「あるにしてもね」
「反面教師よ」
この立場だというのだ。
「文字通りのね」
「ああなってはいけない」
「もうスポーツマンシップなんてね」
そうした教師にはというのだ。
「ないでしょ」
「健闘を見ることもね」
「努力だって見ないわね」
「もうね」
それこそとだ、理虹は話した。
「結果だけをね」
「勝負の」
「それだけを見てね」
そうしてというのだ。
「言う」
「生徒を丸坊主にもさせる」
「こんな正真正銘の馬鹿で」
「屑と呼ぶにも値しない」
「そんな屑にね」
「なるわね」
「なりたくないでしょ」
絶対にという口調でだ、理虹は言った。
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