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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
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りが大好きです。
旅をしながら色んな山に登り、頂上の写真を撮ります。

写真係は鈴鹿お姉ちゃん。
みんなで身を寄せて携帯で撮ります。
山に登るのは決して楽では無いけど、登りきったあとの達成感は何にも変えられないとても素晴らしいものです。

辛いことも、苦しいことも、
お兄ちゃんとお姉ちゃんがいれば全然平気でした。

でも、
崩壊したこの世界は、少年に対して思っていたより意地悪でした。






次に取り上げられたのは、






兄でした。






唯一の肉親。お兄ちゃん。
彼は、弟と鈴鹿お姉ちゃんを守るために悪い人と一緒に死にました。

その時兄は、鈴鹿お姉ちゃんに託したのです。
立派になるまで、見守ってやって欲しいと。

最初は嘘をつき合って誤魔化していた2人だけど、沢山色々なことがあって、兄の死に向き直って、少年と鈴鹿お姉ちゃんはもっと仲良しになりました。

本当の家族ではないけど、鈴鹿お姉ちゃんは自分のかけがえのないお姉ちゃんです。
それから旅を続けていくうちに、少年にはある気持ちが芽生えます。

お姉ちゃんはもう、失いたくない。
失わないためにはどうすればいいか?

それは、守ればいい。

でも守るためにはどうすればいいか?
それは……強くならないといけない。


そう思いながら何とかしなければと四苦八苦悩みますが、今日明日でお姉ちゃんを守れるくらい強くはなれません。

頑張って筋トレもしてみましたが、やっぱり長続きしないし、お姉ちゃんにどうしたの?と心配な顔をされます。

強くなるためと返せば、私が守るから大丈夫だよと決まった答えが返ってきます。

違うんです。
自分を守るために強くなるんじゃないです。
お姉ちゃんを、唯一の家族であるお姉ちゃんを失いたくないから強くなりたいんです。

いなくならない、といつも言っているけどやっぱり胸の中の不安は晴れません。

そんな時に、転機が訪れます。




旅の途中でした。
お姉ちゃんが、レジスタンスという集まりに勧誘されました。

レジスタンスというのは悪い組織に立ち向かうカッコイイ正義の軍団のこと。

リーダーの人がそうわかりやすく説明してくれました。


2人で行動するよりもこうして拠点を持ち、安定した衣食住が得られる場所で暮らした方が少年にもいいだろうと考えた鈴鹿お姉ちゃんは即決断。

レジスタンスに入団したのでした。

鈴鹿お姉ちゃんはとってもよく働きました。
近くの化け物をやっつけたり、食料などの物資の運搬の護衛もやってみせたり、

マスターは子供だがサーヴァントはかなりデキると言われていましたがこれに対して少年はあま
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