第八十話 教会の仕組みその二十二
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「そうした人達はスルーして」
「いい人達とですか」
「接していってね」
こう言いました。
「学校でもいるみたいだけれど」
「何人かいます」
「相性が悪いだけかも知れないけれど」
「嫌わないことですね」
「出来るだけね、それでいい人達をね」
「もっと見ることですね」
「いい人達のいいところを見たら」
そうすればです。
「本当に自分のプラスになるからね」
「いいんですね」
「そうよ、それで教会の仕組みは」
「わかってきました」
「ならいいわ、覚えておいてね」
「そうしていきますね」
「そうしたら余計におみちのこともわかるから」
その仕組みだけでなくです。
「理のこともね」
「理を受け継ぐですね」
「そうよ、そうされていってね」
そうしてです。
「理は続くからね」
「教会の仕組みを覚えることもいいことですね」
「そうなの、新一君にしても」
「理は受け継がれていますね」
「お二人の大叔母さんからね」
「それは嬉しいことですね」
新一君は笑顔で言いました。
「じゃあその理を受け継がせてもらいます」
「そうしていってね」
「はい、いさんでいきます」
「そうしていってね、ただね」
ここで私は新一君に言いました。
「お二人はずっと大事にね」
「当然ですよ、僕のお祖母ちゃんなんですから」
「そうした方だからなのね」
「もう何があってもですよ」
「大事にしていくのね」
「そうじゃないと」
強い声での返事でした。
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