第十一話 日本全土を探しその十二
[8]前話 [2]次話
「俺は食わないけれどな」
「お好み焼きか」
「広島っていったらそれだろ」
黒木に笑って話した。
「だからな」
「そうだな、お好み焼きにするか」
「ああ、それじゃあな」
「そちらの店に行こう」
「皆でな」
「そうしよう」
こう話してだった。
ゴーバスターズの面々は呉にもドクターマン捜索の手を拡げることを話しながらそのうえでだった。
昼にお好み焼きも食べた、この時エンターはエスケイプと共に福山にいてやはりドクターマンを探していたが。
海と山、青と緑の中を歩いてこんなことを言った。
「独特の風情がありますね」
「ええ、海と山の中にお家があってね」
エスケイプはエンターに彼の横から応えた。
「道もお店もあって」
「迷路の様な気もします」
「迷路、確かにね」
「そうした感じがしますね」
「ここはね」
「面白い場所です。海沿いにも山の中にも道があり」
「お家もあってね」
「入り組んでもいて」
道それに家や店の場所がというのだ。
「迷路の様になっていまして」
「歩いていて面白いわね」
「そうね、広島にはこうした場所もあるのね」
「そうですね、それでなのですが」
エンターはエスケイプに顔を向けて彼女に言った。
「若しこちらにドクターマンがいれば」
「すぐに引き入れるわね」
「そうしましょう、ですがいなくても」
そのドクターマンがというのだ。
「このままです」
「散策して楽しむのね」
「そうしていきましょう、厳島にも行きましょう」
「島にも行くのね」
「そして大社にも」
島にあるそちらにもというのだ。
「行きましょう」
「そうするのね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「色々なものを見ましょう、あの島には鹿もいますので」
「奈良にもいるわね」
「奈良の鹿の様にです」
まさにあの様にというのだ。
「いますので」
「それでなのね」
「彼等も見て楽しみましょう」
二人でこう話していると前からギル達ザンギャックの主な幹部達が来た、そのうえで二人に尋ねてきた。
「楽しんでいるか、福山を」
「ドクターマンは?」
エスケイプはギルの今の言葉に問い返した。
「いいの?」
「今から言うつもりだった」
「二番目なのね」
「別にいいだろう、中々見付からないからな」
「最初から諦めてないかしら」
「それはない、しかしだ」
それでもというのだ。
「探す中で楽しんで悪いか」
「それはないわね」
「この辺りはいいスーパー銭湯も多いという」
「そうなのね」
「風呂好きならだ」
「そちらも楽しめというのね」
「そうだ」
まさにというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ