第十一話 日本全土を探しその九
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「福岡は」
「お侍ですか」
「そんな感じがするな」
「博多とはまた違って」
「ああ」
ファミーマにそうだと答えた。
「空蝉丸とはまた違うがな」
「空蝉丸さんって剽軽ですよね」
伊狩は彼についてこう述べた。
「どうも」
「そうだな」
マーベラスもその通りだと答えた。
「真面目だがな」
「そうですよね」
「福岡はまた違う、剽軽さがないな」
そうしたというのだ。
「無骨か」
「そう言うのかな、こっちの武士の人達って」
「そう思う」
ドッゴイヤーに自分としてはと話した。
「どうもな」
「そうなるんだね」
「ああ、それでその福岡も好きだが」
マーベラスはさらに話した。
「この博多もな」
「好きなんだ」
「だからこうしてだ」
「もつ鍋を食べて」
「博多ラーメンも食ってな」
「噂通りの味でしたね」
ファミーマはラーメンについて笑顔で述べた。
「細い麺と豚骨スープがです」
「そこに紅生姜だ」
ギブソンはこれを加えた。
「この組み合わせがな」
「最高ですね」
「全くだな」
「お昼にいただきましたが」
「最高だった」
「そうでしたね」
「屋台でもあるから」
ミルフィはそれでと言った。
「だからね」
「今度はだな」
「夜にですね」
「ええ、屋台でね」
ギブソンとファミーマに応えてだ、ミルフィは今はもつ鍋を食べてそのうえでさらに言うのだった。
「他の屋台も楽しみましょう」
「ここは色々な屋台ありますからね」
伊狩もそれはと頷いた、それも笑顔で。
「色々回ってですね」
「食べてね」
「楽しむことですね」
「そうしたらいいわ」
「どのみちあと二日はここにいる」
マーベラスはリーダーとして言った。
「いそうもないが」
「それでもですね」
「念の為にな」
「まだドクターマンを探すので」
「だからだ」
そうするからだというのだ。
「屋台の方もな」
「巡りますね」
「そうする」
伊狩に答えた。
「いいな」
「それじゃあ」
「それからだ」
「北九州ですね」
「そちらに行くぞ」
「わかりました」
伊狩はそれならと応えた。
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