第十一話 日本全土を探しその八
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「実にな」
「そうだよね」
「あの国のことはよく聞くけれどね」
「とんでもないな」
「桂さん達見習って欲しいわね」
「質素であるべきだ」
ゴセイジャーの面々も口々に言った。
「ましてや国民の人達が餓えている」
「それならね」
「自分も何とかしないとな」
「国民の人達もちゃんと食べられる」
「そうしないと駄目だね」
「そう考えると我々が戦っている者達は遥かにましか」
ゴセイナイトはここでこう考えた、そうしてそのうえで腕を組みながらこんなことを言ったのだった。
「あの国に比べれば」
「そうだよね」
「流石にあそこまで酷くないしね」
「色々悪い奴がいてもな」
「あそこまでじゃないしね」
「確かに遥かにましだ」
「全くだ、本物の悪が何かもわかってきた」
ゴセイジャーの仲間達に応えつつ述べた。
「あの国やブラジラだ」
「全然違うタイプだけれどね」
「どっちも確かに悪ね」
「そう言わざるを得ないな」
「何が悪かっていうと」
「そうした連中だな」
「そうですね、悪の定義は難しいですが」
博士はそれでもとゴセイジャーの面々に応えて話した。
「彼等は悪と言うしかないでしょうね」
「そうだね、人を虐げたり利用するだけで」
「他人のことなんて何も思わないでね」
「そして自分の為だけに動く」
「何をしても平気で」
「そんな奴等こそ悪だな」
「そうなりますね、そうしたことを考えつつ」
博士は五人に応えてさらに話した。
「彼を探していきましょう」
「ドクターマンって人をだね」
「この萩でもそうしていきましょう」
「皆でね」
望は父の言葉に笑顔で応えた、そうしてだった。
ゴセイジャーの面々は萩でドクターマンを探しつつそのうえで歩き回っていた、だが萩には彼はおらず。
福岡でもだ、マーベラスはもつ鍋を食べながら言った。
「ここにはいないか」
「そうみたいだね、ドクターマン」
ドッゴイヤーが応えた。
「福岡にはね」
「そうだな」
「じゃあ次の場所行こうか」
「ああ、北九州だな」
「そちらにね」
「同じ福岡県だが」
ギブケンはそれでもと言った、皆で鍋を囲んで食べながら話していてそれぞれ手には箸にお椀がある。
「北九州と福岡はまた違うらしいな」
「この福岡でもよ」
ミルフィはもつを口の中に入れつつ話した。
「博多と福岡でね」
「また違うな」
「そうでしょ」
「そうそう、何かね」
ドッゴイヤーはまた言った。
「違う町って感じがするね」
「同じ福岡市でもな」
「そうなのよね」
「これがね」
「あの、博多は今私達がいますが」
ファミーマは鍋の中の白菜を自分のお椀に入れつつ話した。
「庶民的で」
「福岡だとね」
「また違いますね」
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