第十一話 日本全土を探しその七
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「けれどな」
「それでもな」
「凄くね」
「どんな人か知りたくなるな」
「そうよね」
「ちなみに食生活は極めて質素でして」
博士は桂太郎のこのことも話した。
「驚かれたそうです」
「総理大臣なのに?」
「はい、尚伊藤博文さんは食べられれば」
博士はモネに笑って話した。
「それでいい人でした」
「お二人共粗食だったの」
「かなり。山縣さんもです」
彼もというのだ。
「左様でした」
「そうだったのね」
「地位はありましても」
「それでもなのね」
「お食事はそうでして」
三人共というのだ。
「他のことでも質素な方々でした」
「成程ね」
「意外ですか。伊藤さんに至ってはもう何もかもがです」
「生活の?」
「はい、極めて質素でして」
「お家とか服も」
「かなりだったそうです」
極めて質素だったというのだ。
「これがまた」
「そうだったのね」
「そういえば日本の政治家の食べるものは質素だ」
ハイドはここでこのことも話した。
「どうもな」
「実はそうなんですよね」
博士も否定しなかった。
「これが」
「やはりそうか」
「はい、そして当時もです」
「質素だったか」
「日本はそうなんですよね」
「そのことは昔からか」
「もっと言えば江戸時代からです」
この頃からというのだ。
「将軍様もです」
「質素だったのか」
「そうでした」
「立場はあってもか」
「その様だったんですね」
「凄いことだね」
まさにとだ、望も話を聞いて述べた。
「立場のある人が節約してたんだよね」
「そうですよ」
笑顔でだ、博士は息子にも答えた。
「日本では」
「それだけで違うね」
「皇室の方々もですしね」
「変な国とは違うんだ」
「そういえばだ」
ここでゴセイナイトが言ってきた。
「北朝鮮の将軍様とやらはだ」
「贅沢三昧ですね」
「常に贅沢を極めているそうだな」
「お食事も」
「国民は皆餓えていてか」
「そのうえで、です」
さらにというのだ。
「自分だけはです」
「贅沢をしていてか」
「ご馳走もです」
「毎日楽しんでいるのだな」
「それもお腹一杯」
「とんでもないことだ」
ゴセイナイトも聞いて怒った。
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