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とある銀河の物語
004 試験終了
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理解される。社会にはそれこそ無数の”誓い“によって形成された序列が枝のように伸びていくが、もちろん無限に伸びていくわけではなく、終わりがある。そう、三角形の上二辺がその終わりに当たり、この上二辺は必ず皇族がなる。三角形の頂点が”皇“だ。」
「王様、かい?」
「“皇”は“皇”だ。」
「・・・・OK、わかった。それで、ラン、いったい、何が言いたい?」
「・・・・ナップ、ちょっとそこに立ってくれ。」
「?」
「いいか、とにかく黙って、俺のやることを見ていてくれ。俺のやることを聞いていてくれ。動かないで。」
ベッドの脇にナップを立たせ、ランはナップの足元にひざまずいた。ナップの右手を両手で押し頂くように包む。
「おい、ラン!」
「黙って、そして動かないで・・・・私、カトレアのシャーンパイクにおいて、父バルダ・ド・コルゴバと母ナタル・ド・コルゴバの元に生を受けたランバール・ド・コルゴバは、ここに親衛兵士としての誓いを、“コードネーム・ナップ”なるものに奉げます。この誓いは私の死によってのみ開放される神聖なものであります。カトレアの祝福のあらんことを・・・」
しばらく、ナップの手を両手で包んだまま動かなかった。
が、何事もなかったかのように立ち上がって言った。
「ま、あんまり気にしないでくれ。俺にとってだけ、意味があるものだから。」
「ち、ちょっとまてよ!何だよ、この誓いって、親衛兵士って?」

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