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豊臣秀吉が異世界で無双系姫騎士やるってよ
第3話:ズルの意味を知る人が足りない……
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対する恐怖心を完全に失ったのだ。
ズルい卑怯者ほど失敗を恐れ敗北を嫌う。
犯した失敗が自分の首を絞める事を知り勝者に全てを奪われると知ってるからだ。
故に力を欲し、策を弄し、罠を仕掛け、嘘を吐き、甘言を用意する。
失敗しない為。敗北しない為。
失敗を恐れる卑怯者ほどズルに対する罪悪感が薄い!
特に今回の戦の様な敗北が死に直結する場面では特にズルくなる!
だが……
一騎当千と鎧袖一触に慣れ過ぎたムソーウ王国は失敗と敗北の恐ろしさを完全に忘れ、ズルをする余裕を完全に失った。
だから……ムソーウ王国の戦術はどんどん幼稚化して単純化した。
高井楼と望遠鏡に諜報作業を丸投げしたのも、敵部隊との直接対決も突撃一辺倒のみなのも、ズルしなくても必ず完全勝利できると過信し過ぎたからだ!
そして、そんなヤバ過ぎる勘違いを助長しているのが同調圧力。つまり、豊臣秀吉(わたし)の様なムソーウ王国の強さを過小評価してズルに頼る卑怯者は救い難い馬鹿でしかないのだ。
正に危険過ぎる致命的な悪循環だ!
あまりに盲目!
闘将ではなく愚将!野望ではなく無謀!
「オラウさん!右です!」
ん?右?
何でアニマの声が聞こえるのか解らぬまま、何も考えずに右を向いてしまった私は、漸く敵伏兵の気配に気付いた。
しまったあぁーーーーー!
考え事をし過ぎて周囲への警戒を完全に忘れておったあぁーーーーー!
だが、肝心のトッシンの馬鹿垂れは背後からアニマの声が聞こえた事に不満を感じ、顔を左に向けながら(・・・・・・・)後ろを見おった……
「右?こんな所にいてはいけない筈のアニマ殿が、何故その様な見当違い―――」
その直後、私達の右脇にいた敵伏兵の銃弾がトッシンの後頭部に命中して眉間を貫通した……
つまり、トッシンは自分の無謀さの代償を支払うかの様にあっけなく死んだのだ。
と、豊臣秀吉(わたし)が考えていると、更に前にいるトッシンに吹き飛ばされた歩兵隊の後ろに隠れていた鉄砲隊も隠していた牙をむき出しにしおった!
右から前から絶え間なく放たれる銃弾が、何の疑いも無くトッシンの無謀な突撃に同行した兵士達が次々と物言わぬ屍となった……
これは不味い!
どう視てもこちら側の全滅は免れないが、私もそれに巻き込まれて討死するのか?
せめて敵伏兵の居場所が解っておれば―――
「敵は前と右だけだよ!」
背後から聞こえる声が誰なのかを確認すると、そこには、軍を追い出された筈のアニマがおった!
「アニマ!お前は確か!?」
「ごめんなさい!でも、オラウさん以外に馬鹿にされて悔しかったんだ!だから!」
許可無く勝手に私について来てしまった事を誤るアニマだが、今は寧ろありがたい!
「謝る理由は無いぞアニマ!寧ろ愛してるわ!」
「あ!?愛してる!?」
アニマの奴、顔を
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