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豊臣秀吉が異世界で無双系姫騎士やるってよ
第3話:ズルの意味を知る人が足りない……
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「と……ところで敵の中身や正体はどうやって調べるんですの?」
「何を馬鹿な事を言っているのです!どうせ叩きのめすのですから、その様な事を知っても意味がありませんぞ!」
敵を徹底的に完膚なきまで叩きのめす為に正体を知るんだろうが!
あーーーーー!
この馬鹿共の口を縫い合わせたいぃーーーーー!

一方、エイジオブ帝国側は自分達がたった今破壊した櫓を急ぎ修復するトッシン隊に呆れていた。
「おいおい!暢気な者だなぁ」
「今の内にこの投鉄器で穴だらけにしちまうかぁ?」
エイジオブ帝国の鉄砲隊が敵将トッシンを馬鹿にし侮る(実際本当に致命的戦下手だが)中、この第二次斥候部隊を率いる部隊長は困惑していた。
(これは、いつも通りのムソーウ王国の常套戦法!私が読んだ手紙と違う!)
そう、オラウに滅ぼされた第一次斥候部隊は、オラウのムソーウ王国の常套戦法から逸脱した行動を危惧して本国に手紙を送っていたのだ。
が、肝心のオラウがムソーウ国王の理不尽過ぎる怒りを買い、部将からトッシン将軍の部下に降格させられたので、オラウは図らずも第一次斥候部隊に魅せた慎重さを発揮できないのだ。
それが第二次斥候部隊の隊長を混乱させたのだ。
「何故あの者はこんな手紙を帝都に送ったのだ?我々が事前に調べた通りの単純思考ではないか……」
「中隊長、目の前の暢気な敵部隊を如何いたしますか?」
隊長は迷いつつも決断する。
「……1回、当たって視るか。準備を」
「は!」
「だがその前に、例の物を置ける場所を教えて貰おう」
それを聴いた副官は邪な笑みを浮かべながら答えた。
「既に調査済みでございます♪」
「よろしい。では直ぐに手配しろ」
「は♪」
こうして……
ムソーウ王国とエイジオブ帝国の諜報力の圧倒的過ぎる差が、トッシン将軍の首を絞める事になるが、それをエイジオブ帝国以外に予想出来たのは……オラウのみであった……

トッシンとか言う馬鹿が指揮する部隊が、無謀にも勇猛果敢に敵部隊に突撃しおったが、トッシンが強過ぎて誰もトッシンの無謀さに気付いておらなんだ。
トッシンがパンチを連発すれば数十人の敵が宙に浮かび、トッシンが渾身のパンチを撃てば数十人の敵が木の葉の様に吹き飛び、トッシンがパンチを繰り出しながら突進すれば数十人の敵を舞い散らしながら敵部隊内に道を作る……
正に鎧袖一触の一騎当千。
それを観た配下の兵士達はそんなトッシンの強さを疑う事無く付いて行く……
敵が何を企んでいるのかを疑う事無く!
「ちゃんとトッシン様の正しい戦い方を学べよ、馬鹿女」
私の配下だった兵士の1人がすれ違い様に言った嫌味な言葉に、豊臣秀吉(わたし)のムソーウ王国の戦術に対する不安は更に高まった。
つまりこいつら、自分の強大過ぎる力に振り回される様に自分の失敗に
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