十、光に対して希望を条件反射的に見てしまふといふ思考は誤謬である
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はった思考の欠片や断片の変質により、やうやっと希望の端緒を見出すのだ。そこに至るまでの試行錯誤の繰り返しの失敗の数数は山のやうに堆く積まれ、それに倦み疲れずに試行錯誤を繰り返し、藻掻き苦しむことでやうやっと希望の端緒が見えるのである。ここでいふ思考の相転移とは、思考の仕方の変質を意味するばかりではなく、思考の断片や糸口も全く変容するその様を称して思考の相転移と呼んでゐるのであるが、不意に思考ががらりと変はるといふことはそんなに奇異なことではなく、極普通の出来事として誰にも思ひ当たるものがある筈である。闇尾超がコペルニクス的転回と呼んだ思考の転回は、この思考の相転移のことであるといってもをかしくない。
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