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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第12話
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に入ったので、ゾーマズレディが地団駄を踏む様に大混乱した。
「ぎゃあぁ!よせ!やめろぉー!」
そこで、ハドラーちゃんが覇者の剣でゾーマズレディの下半身である鳥籠を斬ってフレイザード2号を取り出す。
「はははは。こんな所に引き篭もり過ぎて極大消滅呪文(メドローア)を知らんと視える。これは少し勿体無いな」
すると、魔法の筒をゾーマズレディに向け、
「イルイル」
ゾーマズレディを魔法の筒に封印してしまった。
「俺が責任を持って外を魅せてやる」
シドードラゴンとゾーマズレディがいなくなって慌てふためくりゅうおうもどき。
「え?あ?え?」
完全に形勢逆転。3対2だったこの戦いも、あれよあれよと1対2に変わり果てた。
「狡い!あんな支離滅裂な展開、本当に実現させるな!」
りゅうおうもどきの言い分も尤もだが、実際に出来るのだ。
極大消滅呪文(メドローア)の原理は、メラ系とヒャド系の魔法を合成させる事によりプラスとマイナスの魔法力をスパークさせ、その対消滅に対象を巻き込むと言うモノ。
そんな無に戻る為のエネルギーを弓矢を射る様に遠方に放つのだから、理論上はこの呪文を強度で防げる物質は存在しない。鋼鉄変化呪文(アストロン)状態や凍れる時の秘宝での時間停止状態、オリハルコンも、この攻撃に耐える事は不可能である。
ただ、フレイザード2号の極大消滅呪文(メドローア)は、まだ真上にしか撃てない中途半端品であった。
「くっそおぉー!」
ヤケクソになったりゅうおうもどきは、飛び掛かるハドラーちゃんとフレイザード2号に「闇の炎」「テールスイング」「痛恨の一撃」の3動作を一瞬で叩き込んだ。
「はあー、はあー、はあー……どおだあぁーーーーー!」
が、りゅうおうもどきの期待に反し、一瞬で黒く輝く闇の炎で焼かれて太い尻尾で殴られて巨大な手で床に叩き付けられても、ハドラーちゃんはおねだりする子供の様な涙目を浮かべる余裕を魅せた。
「やれば出来るではないか……欲しくなった。俺の軍門に下れ!」
焦りがピークに達したりゅうおうもどきは、必死に自らの責務を語る。
「待て!待つんだ!シドードラゴンとゾーマズレディがいなくなった今、わしまでこの部屋から出たら、誰がこの罪深き許し難い罪人の脱獄を阻止するのだあぁーーーーー!?」
が、りゅうおうもどきはハドラーちゃんの罪深さを知らなかった。
「そいつも俺が貰う。お前達をここまで怯えさせる程なのだ……期待出来る!」
そして、ハドラーちゃんは魔法の筒をりゅうおうもどきに向け、
「やーめーろおぉーーーーー!」
「イルイル」
りゅうおうもどきを魔法の筒に封印してしまった。
「こいつらだけでも、この破邪の洞窟に来た甲斐があったな?」

で、残るは拘束されている謎の片開き戸である。
フレイザード2号が取り敢
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