暁 〜小説投稿サイト〜
とある銀河の物語
002 ナップと教授とマティルダ
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ているのはわかっています。今回みたいなこともあったし。」
「そ、それは、そうだ、危ないんだ。」
四十男がいまだ未成年の娘にたじたじとなるのは、いつの時代も変わらない。
「でも、もうお父さんの突然の思い付きには乗りません。ちゃんとお父さんと一緒に行きますから。お母さんの変わりに。」
母親のことを持ち出されると、やはり何もいえなくなる。それでも・・・やはり・・・。
「それにあの人は年上が好みだそうですから、迷惑がられます。」
「ああ、そうだったな。女のプライドが傷ついたか?」
「全然、私にだって好みというものがあります。」
こんな他愛もない会話を、もっと早く、もっとたくさんしておけばよかった。妻と三人で・・・。
「よし、そろそろ行こう。なるべく遠くへ、なるべく早く、だからな。」
娘はうなずき、地面に刺したフィルターを回収した。

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ついに岩場の端まで後退させられた。
思ったよりも数が多い。というよりも、いつまでも減らない、という感じだ。
もしかしたら収容所でアンドロイドを何体かずつ“解凍”して随時投入しているのかもしれない。
常識的には兵力の逐次投入は下策だ。
時間稼ぎが戦術目標の俺としても願ったりなのだが、どうもよくわからん。
本当に、“人”は配置されていないのか?
赤ん坊の頭ほどの大きさの石を白衣でくるみ、落ちないようにひねる。
すばやく移動し、アンドロイドの腰めがけて振り回す。火花が飛び、数瞬周りが明るく照らされる。
数体のアンドロイドを見たし、こちらも見られた。大岩に回り込んだが銃火が集中してくる。
姿を見られてはならない。戦法を変えた。
先ほど見たアンドロイドの位置と地形を考え、現在位置を予測、移動。発見。こちらが見られる前にスリング・ショットで腰の動力部を狙う。移動。
うまく移動すれば投げたスリング・ショットを回収できるだろう。あと二つある。手ごろな石を拾い、移動する。

「運がいい、というより奇跡だな、こりゃ。」
いまだに被弾していない。さすがに疲労困憊でのども渇き、空腹にさいなまれているが多少の擦り傷と打撲程度の怪我しかしてない。
自分が岩場に入り込むことでアンドロイドを数体引き込んだが、大部分は引っかかりそうもない。敵が広がりすぎているのだ。
「ここは、ここまでか。」
岩場に引き込んだアンドロイドを振り切り、敵のラインの端へ移動する。
少し先に行かせ、後ろからスリング・ショットを投げた。頭にまともにヒットした。
派手な音と火花を出し、アンドロイドが倒れる。周りのアンドロイドの注意が向いた。すばやく、身をかがめながら移動する。
やつらよりも先に出なければならない。 しばらく行けば
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