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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十二話〜決着――ゆりかご
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。体の中に。
魔術回路がソレを拒む。
ソレは魔術回路と融合しようとする。
そうすると痛みが生まれる。


「くっ…………」
「士■く…!しっか■し…!!」


誰がが呼んでいる。……誰だろうか?


「士郎君!!」


………ああ、思い出した。彼女たちは、私の………






守りたい、大切な人たちだ。
笑っていて欲しい人たちだ。
立てる。彼女たちのためなら。
俺は何度だって立ち上がる。
だから………




泣かないでくれ……





…………………………………………………………………




「はぁ、はぁ……」
「士郎君……!よかった……」


気が付くと固有結界は解け、玉座の間にいた。
身体を起こそうとした私に目に涙をためたなのはが抱きついてきた。


「本当に、よかった……!」


かなり心配させてしまったようだ。


「大丈夫だ。すまなかったな」
「ううん。士郎君が無事なら……!?」


と、今の自分の体勢に気が付いたなのはは、


「ごごごごごごめんね!!!すぐ離れるから!!!」
「あ、ああ……」


気まずい沈黙。しかし、確認しなければならないこともあることだ。こんなことで時間をくっている暇はない。


「…………それより、私はどれくらいの時間倒れていた?」
「5分もしてないよ。それより……」


そういって下を向いてしまうなのは。
その理由はすぐにわかった。


「魔法が……使えないのか」
「うん……どうしよう……」


おまけに扉も締まっている。脱出するためだ。少しくらいの無茶は大目に見てもらおう。


投影、開始(トレース・オン)……!」


やはり魔法が使えないのはAMFの効果のようだ。魔術が使えるのが何よりの証拠。
今の身体状況で魔術を使うと全身が軋む。だがそんなことはどうでもいい。
この状況で最も適した武器を幻想する。そして生み出したのは私が一度背中を両断されたこともあるあの武器だ。


「それは……?」


なのはが聞いてくる。


「英雄ヘラクレスの斧剣だ」


壊す、と言ったらやはりこれだろう。威力はお墨付きだしな。


投影、装填(トリガーオフ)全工程投影完了(セット)――――――是、射殺す百頭(ナインライブスブレイドワークス)……!」


扉に向けて一閃。扉は粉々に吹き飛んだ。


「よし、行こう」
「う、うん……あの人は?」
「担いで運ぶしかないな。私が…」
「私が担ぐよ」
「なのは……」
「これ以上無理しないで。さっきは本当に心配だったんだからね……」
「…………わかっ
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