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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十二話〜決着――ゆりかご
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、泣きながら攻撃してきた。
「全部、思い出したの。私の生まれも、作られた目的も。私は、生きてる兵器。ゆりかごを動かすためだけに作られた道具。ここにいてはいけない存在……!」
「そんなこと「そんなことを言うな!」……士郎君」
何時の間に戻ってきたのか士郎君が私の隣にいた。今まで見たことがないような、とても怒った、そして、同時にとても悲しそうな顔で。
side ヴィヴィオ
苦しい。苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい!!
私の中で何かが暴れる。永遠に続くのかと思われた痛みは唐突に何かが抜け出ていくような感覚に変わった。段々と意識がはっきりしてくる。それと同時に私の存在理由はなんなのか、という事も明確に思い出した。
「う………こ、こ、は?」
下を見ると土がある。私はゆりかごにいたはず……
「ヴィヴィオ!」
声のした方を見ると、ママ……いや、なのはさんがいた。こちらに駆け寄ってくる。
そんななのはさんに私の体は勝手に迎撃をしようとした。
「来ちゃダメ!」
見れば彼女はもうボロボロ。もう傷つかないで……私なんかのために……こんな、兵器のために。
だから私は言い放った。
「全部、思い出したの。私の生まれも、作られた目的も。私は、生きてる兵器。ゆりかごを動かすためだけに作られた道具。ここにいてはいけない存在……!」
「そんなこと「そんなことを言うな!」……士郎君」
唐突に聞こえた怒りと悲しみの入り混じった声。それは………
衛宮士郎さんのものだった。
side なのは
士郎君は続けて言い放った。
「ヴィヴィオ。どうして泣いている?兵器だなんて思いたくないんだろう?」
「………思いたい、思いたくないじゃなくて兵器は兵器なんだよ、士郎さん。なのはさんも、そう思うでしょ?」
ヴィヴィオが私たちを他人のような呼び方で呼ぶ。だから、
「ううん。ヴィヴィオは普通の女の子。私と士郎君の、大切な娘。それ以外の何者でもないよ」
「そんなこと……!」
「口先だけなら何とでも言える、か?」
「!!!」
ヴィヴィオが驚いている。士郎君が自分が言おうとしたことを当てたからだろう。
「こんなところまで来ているのがママの言葉が真実である、という証拠にならないか?」
士郎君が今までヴィヴィオと接してきたときの優しい口調でそう言った。
「だけど!私はなのはさんを、士郎さんを殺そうとした!!」
「それは操られていたからだ。お前の意思じゃない」
「それでも!!」
これじゃあ
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