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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十二話〜決着――ゆりかご
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かき消されてしまった。
……打つ手はない。


「貴様はこれで終わりだ」


目の前には剣の大軍。


停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)…!」


男がその言葉と共に指を鳴らすとそれらが一斉にこちらに向かって来る。
剣が剣がケンがケンがけんが剣がケンがけんが剣が剣がケンがけんが剣が剣が剣がケンがけんが剣がケンがケンがけんがけんが降る。
あまりに桁外れな攻撃。桁外れな恐怖。


「いや、嫌ああああぁぁぁ!!」


最後に聞こえたのは、何かを叫ぶ女の声だった。




side 士郎


固有結界の広域展開。うまくいく保証はなかったが、ヴィヴィオを操っていた女を引き込むことが出来た。女は目の前で起きたことが信じられないと言いたげな顔でこちらを見ている。そして、


「あ、あああ、あああああああ!!??!?!?!?」


発狂し、逃げ出した。が、無銘の剣を数本仕向けて逃走を妨害した。


「無駄だ。俺の世界で勝手はさせん」


天の鎖(エルキドゥ)を放ち、女を捕らえる。
捕らわれて大人しくなった女は視線をさまよわせた後、何かに気が付いたような顔になった。そしてコンソールを呼び出そうとしたので、破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)を投擲し、妨害した。


「させると思うか?」


そう言ってやる。


「貴様はこれで終わりだ」


やり方が英雄王そっくりというのは気に入らないが、これでいい。


停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)…!」


空から無数の武器が降る……まさに英雄王のような攻撃。
だが、一発も命中させず、ギリギリのところで当てない。だが、強力な神秘の塊たる宝具を大量に向けられる恐怖は尋常ではない。案の定女は気絶していた。
そこでヴィヴィオの様子を見るために視線を女から外した瞬間


「ヴィヴィオ!」


叫ぶなのはの声がした。





side なのは


士郎君の固有結界。その中に入ったのとほとんど同時に私とヴィヴィオのぶつかり合いが終わった。


「はぁ、はぁ、はぁ」
「う、うあ、ああああ、あ」


急に力の供給がなくなったからか、ヴィヴィオはしばらくの間頭を抱えて苦しんでいた。
今すぐ近寄りたいが、ヴィヴィオは絶えず魔力を放出しているため、近づけない。


なんて、もどかしい…………!!


「う………こ、こ、は?」


ヴィヴィオが正気に戻った。


「ヴィヴィオ!!」


私は駆け寄ろうとした。


「来ちゃダメ!!」


ヴィヴィオはそう言いながら
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