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とある銀河の物語
001 最終試験
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が合うというか、一緒にいてリラックスできる。軍曹のほうもどうやら俺のことを気に入ってくれているらしく、いろいろと良くしてくれる。酒を教えてくれたのも軍曹だし、女もそうだ。料理や裁縫まで教えてくれた。前線で役に立つのかどうかはともかく、“人生を豊かにしてくれる”のだそうだ。
「とにかく時間がないんだよ!!あとで何回でも呼んでやるからとにかく頼む!!」
「おめぇ、しまいにゃ“上官侮辱罪”でつるし上げるぞ!!」
いつものセリフである。いつもはぶつぶつ言いながらも、手早く用意してくれるんだけど今日は何もしようとしない。やばいなぁ、マジで怒ったか?
いや、そんなことで怒るはずがない。それとも、今はとてつもなく虫の居所が悪かったのか?
「・・・おやっさん、いや、“最上級軍曹”のおやっさん・・・。」
「・・・なんじゃそら。ま、心配すんなよ、マール。もうそこに用意してあるさ。」
ふと見ると、カウンターの端に野戦B装備一式がすでに積み上げられていた。
「おお、さすがおやっさん、仕事が速いね。いつもほんとに助かるよ。」
そういいながら、自分でもう一度装備をチェックし始めた。
「何調子のいいこと言ってやがる。それは俺が用意したんじゃねぇ。」
「へぇ、何か新しい魔法でも発見したのかい? チチンプイプイとか?」
手を休めずに軽口をたたくのは、俺の特技の一つだ。
「あほう。クリス特別教官殿だよ。」
つかの間、手が止まり鼓動が大きくなった。
「いやぁ、いつも思うんだが、あれはいい女だなぁ。年寄りに対する礼儀っちゅうもんを心得とる。“私が用意させていただいても、よろしいですか?”ときたもんだ。」
俺はなにをチェックしているのかわからなくなっていたが、とにかくチェックを終え、装備を担ぎ上げた。
「じゃ、行ってくるよ、おやっさん。」
「おめぇ、なに赤くってんだ?」
うるせえうるせえうるせえ、と言ってやりたいところだが、俺だって多少の礼儀は心得てる。敬意を持ってドアをけり開け、走っていった。
「てめぇ!器物破損罪だ!!この野郎!!」
・・・・・・・
「まったく、若けぇよなぁ。」
ぶつぶつ言いながらハンド・トーキーを取り出した。
「クリスお嬢ですかい? はい。ちゃんと、自分で確認していきましたよ。なにやらすごく赤くなってましたがね。ま、そういうところは叩き込んでるはずですから、とりあえずは大丈夫じゃないですかね。はい。ええ、こんな老いぼれに出来ることでしたらいつでも。はい。では。」






「最終試験といっても、なに、たいしたもんじゃない。おまえら一人一人に簡単な実戦任務を与え、お前らはそれをこなし帰って来る。帰ってくることによって、俺たちはお前らを一人前の“使い捨て要員”とみなせる様になる。使えるだけ使って、使えなくなったら気持ち
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