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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十一話〜決着――スカリエッティアジト
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だろう。
その上で、多重にバインドで縛られ、
「引き取りを頼んだ奴が来るまで待ってろ」
と言って私たちを置いて奥へと進んでいった。
この屈辱、忘れんぞ……!!!
side スカリエッティ
「まさか、もう来たとはね」
「あ?あの程度の奴等で俺の足止めなんざできる分けねえだろ」
トーレたちをあの程度呼ばわりか……それに難なく私の特別製の魔力糸を切り裂くとはね。これは計算外だ。
「それに、てめーの相手は俺じゃないんでね」
彼は視線を横に移した。私もその方向を見ると、
「ライオット!」
どうやらフェイト君が切り札を出したようだ。だが、この状況下でどうすると言うのだ?
それに、君は精神攻撃に弱い……じっくりと攻めれば心が折れてしまうさ。母親と同じようにね。
side フェイト
出し惜しみしてる時ではない。覚悟は決めた。私は、戦う。
「Dr.ジェイル・スカリエッティ。あなたを、逮捕します」
「できるかな?その形態を展開するだけで息が上がっているように見えるぞ?」
スカリエッティの言っていることは確かにあっている。
それでもやるしかないんだ!私には、皆がついてるんだから。
「はぁっ!」
スカリエッティが右手から魔力糸を飛ばしてきた。それを切り裂く。
AMFの影響だろう。かなり魔力を持っていかれた。
「ふふふ、そんなペースではたして持つのかな?それに、ここの私を倒したところで、この事件は終わらないのだよ」
「どういう、事……?」
「私のコピーは、既に12人の戦闘機人の体内に仕込んである。この私が消えれば一か月もしないうちに同じ記憶を持ったジェイル・スカリエッティが生まれてくる、という事さ」
そんなことって……!
「くだらねえな」
「え……?」
不意に聞こえたランスの声。心底呆れたような声だった。
「ほう?どうしてだね?」
「そうまでして生きる意味がどこにある?人の人生はやり直しがきかねえからこそ輝くんだろうがよ」
スカリエッティはそれに対し、
「技術。知識。それらを求めて生きる事こそが理性を与えられた生き物としての幸福だろう?そのためにありとあらゆる手段を使って何が悪い?」
そう答える。
「ああそうかい。だったらもうてめーと話すことはねえよ」
ランスはそういって槍を消した。そして私に念話で、
(俺の魔力を少し持って行け。何だかわからねえが俺も自分で魔力生成が出来てるみてえなんだ。少しは足しになんだろ?)
自分の魔力を持っていくように言ってきた。
だが私は、
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