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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第27話
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ヴァン達が最奥に到着するとアレクサンドルとヴィオーラが待ち構えており、二人の背後にある台座にゲネシスが設置されていた。



〜黒龍城塞・最奥〜



「メルキオルもだらしないねぇ、9人も通しちまうなんて。ボスもあんなヤツのどこが良いっていうんだか。」

「……名高き”剣の乙女”と”氷の乙女”相手なら仕方あるまい。少々早いが”段取り”からは外れていないしな。」

ヴァン達を目にして呆れた表情で呟いたヴィオーラにアレクサンドルが静かな口調で指摘した。

「ハッ……どうやら単に黒月と戦争するだけが目的じゃ無さそうだな?」

「そちらの装置も含めて……一体、何を狙っているんですか?」

アレクサンドルの言葉を聞いてある事に気づいたアーロンは鼻を鳴らし、アニエスは真剣な表情でそれぞれ問いかけた。

「フフ、さてねぇ。別に話してやってもいいんだけど。折角こんな廃墟くんだりまでわざわざ足を伸ばしてもらったんだ。」

「”かの企業”と契約する裏技使いに東方人街きっての若き使い手、かの”大英雄”の好敵手に”飛燕紅児”の直弟子、そしてかつての祖国の同胞達……黒月との決戦を前に少々、肩慣らしに付き合って貰おうか?」

二人の問いかけにヴィオーラは嘲笑しながら答えを誤魔化し、アレクサンドルは静かな口調で呟いた後それぞれの武装を構えた。

「抜かせ……」

「ハッ、リィンのライバルって覚え方にはちと癪に来るが……」

「”かつての祖国の同胞達”という事は……」

「倉庫での動きを見て、まさかとは思いましたが……」

「……やはり、北の猟兵(おれたち)と何らかの関わりがある野郎のようだな。」

対するヴァン達もそれぞれの武装を構え、アーロンは殺気を纏って二人を睨み、クロウは鼻を鳴らして僅かに不愉快そうな表情を浮かべ、ある事が気になったアンゼリカはタリオン達に視線を向け、視線を向けられたタリオンとマーティンはそれぞれ真剣な表情でアレクサンドルを見つめた。

「かの企業……?」

「ハッ、情報通だな。――――――この得物か?」

「言われてみれば、ヴァンさんの武器は今まで見た事がないタイプの武器ですね……」

一方アレクサンドルが呟いたある言葉が気になったフェリは眉を顰め、ヴァンは鼻を鳴らして問いかけ、ヴァンの問いかけを聞いたリタは納得した様子で呟いた。



撃剣(スタンキャリバー)――――――数年前からかの企業がテスターを募集していた試作品。どんな状況にも対応可能な性能を持ちながら扱いの難しさから広まらなかった武装……よもや使っている者がいるとはな?」

「そっちこそ、軍用格闘術にしちゃエゲツねえ武装を使うじゃねえか。それも含めての”旧大公国式”かい?」

「フ………」

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