第27話
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話だったよね?」
「ああ。見た目は普通の人間だったら、知っている奴等以外に気づくなんてそれこそ人間以外の存在か、”本気”を出すために正体を現した時だろうな。」
「ええっ!?そ、それじゃあマルティーナさんもメイヴィスレインさんと同じ天使様なんですか……!?」
「……………ええ。アニエスを通して貴方達が出会った彼女からは私達”天使”特有の気配が感じられましたから、彼女は間違いなく”天使”です。――――――それも恐らく、私よりも位階が上の。」
「だからマルティーナさんと出会った時、メイヴィスレインと少しだけ似た雰囲気を感じたのね……」
「第五位のメイヴィスレインよりも上という事は、最低でも第四位――――――このゼムリアで活動している最も位階が高い主天使って事になるじゃねえか。道理でメルキオルを含めたアルマータの幹部連中を纏めて撃退できた訳だぜ。――――――つーか、メイヴィスレインもそういう大事な事は気づいた時点で俺達にも報告しろよな!?」
ヴァンの推測の続きを答えたアーロンの話を聞いてある事を思い出したアンゼリカの言葉に頷いたクロウは真剣な表情で呟き、フェリは驚き、メイヴィスレインの話を聞いたアニエスは呆けた表情で呟き、真剣な表情で呟いたヴァンは疲れた表情でメイヴィスレインに指摘した。
「チッ、あの化物姉の件は無意味か。だが、その件を抜きにしてもこの”黒龍城砦”に来て思い当たることも多いんじゃないかい?」
「ッ……!」
一方動じていない様子のアーロンを見て舌打ちをしたヴィオーラは話の続きをしてアーロンに問いかけ、ヴィオーラの問いかけにアーロンは唇を噛み締めた。
「この廃墟を、壁や床を、玉座を見て―――――本当に何も知らないというつもりかい?」
ヴィオーラが怪し気な笑みを浮かべてアーロンに問いかけるとアーロンの脳裏に見覚えのない風景が思い浮かべられた。
「ぐっ……ッ………なん、だっ……これはっ……オレの……じゃッ………」
「す、すごい脂汗……!」
「アーロンさん、大丈夫ですか!?」
片手で頭を抑えて痛みに耐えている様子のアーロンをフェリは驚き、アニエスは心配そうな表情でアーロンに声をかけた。
「てめぇら……やっぱりコイツを――――――!」
「その通り―――――もう一つの主目的だ。」
「クク、それじゃあそろそろ”仕上げ”と行かせてもらおうかねぇ。」
ヴァンの問いかけにアレクサンドルが肯定するとヴィオーラが3つ目のゲネシスの元へと跳躍して手に取った。
「3つ目の”ゲネシス”……!」
「おっと、嬢ちゃんたちじゃないよ。ボウヤ―――――受け取りな!」
「……!?」
ヴィオーラがアーロンにゲネシスを投擲する
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