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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
三十話〜決着――地上
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ーダを振りかぶり、渾身の力で降り下ろす。
ガリューが防御するより先にその身を捉えた。
「キャロ……」
ガリューは気絶した。早くキャロの元へ戻ろう。
そう思った時だった。
「通信………誰からだろう?」
その通信を繋ぐ。その相手から伝えられたのは、驚くべきことだった。
side キャロ
「ああああああああああああああ!!!」
発狂しながら地雷王を仕向けてくるルーちゃん。こんなの見てられないよ………。
「フリード、ブラストレイン!!」
ブーストしたフリードのブレスで地雷王の攻撃を打ち消す。その余波を喰らってルーちゃんも気絶したみたい。
「ルーちゃん!!」
倒れたルーちゃんを抱き起こす。
深いダメージはなかったみたい。よかった……。
でも、問題はそのあとにあった。
「キャロ、無事!?」
エリオ君があわてて駆け寄ってくる。
「エリオ君、いったい何が……?」
「フェイトさんが……ランスさんが……!」
「落ち着いて!何があったのか話して」
「ご、ごめんね」
そうしてエリオ君は語りだす。
「ガリューを倒した後、またスカリエッティから通信が来たんだ」
「え………!」
「アルハザードの技術で強化したAMFで二人を捕えて実験材料にする……そう、言ってきた」
「今すぐ教えないと!!」
私はフェイトさんに、エリオ君はランスさんに通信を繋いだ。が、フェイトさんは出なかった。
「ランスさん!!聞いてください!!」
「お?どうしたエリオ」
ランスさんには通信がつながったようで、エリオ君はランスさんにスカリエッティが言っていたことを伝えた。そうしてきた返事は……
「そうか。エリオ、お前は市街地から動くな」
予想とは全く違うものだった。
「え……?」
「これはお前をおびき寄せるための罠だ。だから来るな。俺が何とかする」
「でも!!」
「お前は誰を守りたいって俺に言った?そいつの傍から離れるな。フェイトの事は心配するな。あいつの騎士はこの俺だぜ?」
ランスさんの言葉はよくわからなかったが、エリオ君はわかったらしく、
「わかりました。お気をつけて」
「バカヤロー。俺にそれを言うには20年はえーぞ」
そんな受け答えをしていた。
「キャロ」
通信を終えたエリオ君は私を見つめ、
「ルーを救護班のところへ連れて行って、防衛ラインの援護に入ろう」
「いいの………?」
「うん。あの人の背中はまだまだ遠いってことがよくわかったよ。だから僕たちにできることをしよう」
「うん!」
エリオ
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