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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第197話:凍てつく極地にて
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変化が起こっていた。
まず目を引くのが元々黒かった足全体を覆うレギンスが白に変色している点だろう。奏のガングニールは響のそれと比べて、露出は少なく上半身は白が目を引くのに対して下半身は大部分を覆う黒いレギンスが目を引いていた。それが上下ともに白を基調にした事で全体的に纏まりが出来たように見える。
そして次に目を引くのが、お腹周り意外を覆っていたボディースーツがノースリーブとなり肩から上腕の部分の素肌が露わになった。その一方で白いジャケット状の部分が腰のさらに下の所まで伸び、裾が太腿の半分近くに届くほどになっていた。
これらの変化はアダムとの最後の戦いの後に起こった変化であり、他の装者達同様奏のシンフォギアもリビルドされたのだろうと言うのが了子の見解であった。
装いを新たにした奏より先んじて、颯人は開幕一番に棺へと向け突撃しながらウィザーソードガンでスラッシュストライクをお見舞いした。
「まずはご挨拶ってな!」
〈キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ! フレイム! ヒーヒーヒー! ヒーヒーヒー!〉
魔法の炎を刀身に纏わせての斬撃。並大抵の相手であれば容易く溶断出来るほどの熱量を持ったその斬撃を、しかし棺と呼ばれるそれは巨体に反して貧相とも言える程に細い片腕で真正面から受け止めてしまった。
「止めたッ!?」
「とは言えまだ序盤ッ! 気持ちでは負けてないッ!」
普通に必殺の一撃を容易く止められた颯人ではあったが、受けた衝撃は少ないのか即座にそれ以上の追撃はせずに一度棺から離れた。あの巨体相手に力比べで勝てると思うほど彼も馬鹿ではない。
そしてその判断は正しかった。颯人が距離を取るとその瞬間棺の頭部の口に当たる部分に赤い光が灯り、マズいと彼らが散開すると先程まで彼らが居た場所を雲を突き破ったのと同じ赤い閃光が薙ぎ払った。閃光が凪いだ場所は大きな爆発を起こした後怪しい光の柱が立ち、その光の柱が形になったかのように不気味な光を放つ氷が出現していた。
「なんなんだよ、あのデタラメはッ!? どうするッ!?」
「どうもこうもッ! 止めるしかないじゃないッ!」
「観測基地にはまだ人が居るッ! これ以上先に進ませる訳にはいかないッ!」
透の言う通り、ボストーク観測基地にはまだ調査隊の人々が残っている。今彼らは必死に持ち出せる資料を持ちながら避難しようとしている最中であり、このまま棺に暴れられては彼らにも被害が出てしまう。
そうはさせじと、装者と魔法使い達は一斉に棺への攻撃を開始した。
「「えいッ!」」
[α式 百輪廻]
[切・呪りeッTぉ]
切歌と調の斬撃コンビが丸鋸と大鎌の刃を飛ばす。しかし棺はその見た目に反して軽快に動き、体を大きく上空に飛ばす事で2人の攻撃を回避してしまっ
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