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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第197話:凍てつく極地にて
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れる。扉が開いた瞬間雪と冷気を伴う風が機内に入り込み、あまりの寒さにS.O.N.G.の制服に身を包んだ響が震えあがった。
「さぶい〜ッ! しばれる〜ッ! 何処の誰だよッ!? 南半球は夏真っ盛りとか言ってたのはッ!」
「デース……ッ!」
颯人達が乗るヘリの隣を飛行する機も既に扉が開かれており、切歌が響同様寒さに身を震わせていた。
「しゃーないよ。南極が熱かったら今頃氷が全部溶けて大問題だ」
「夏だって寒いのが結局、南極だッ! ギアを纏えば断熱フィールドでこのくらい――」
その時突如ヘリの進行先の氷の下から、赤い光が点に向けて伸びていく。光は氷の大地の上空を覆う分厚い雲を吹き飛ばし、隠れていた太陽の光を冷えた大地に降り注がせた。
念願の温かな光が降り注いでいる筈なのに、彼らの精神は驚愕のあまり震えあがった。
「中々どうして……心胆寒からしめてくれる……」
「あ、あぶね〜……あと少し先に進んでたら全員お陀仏だったな」
「……ん? 皆さん、下見てくださいッ!」
全員が雲を突き抜け天へと昇っていった光の後を目で追う中、透は一足先にその閃光の出所へと視線を向けていた。そしてそこから、光を追う様に氷を突き破って出てくるものを見て声を上げた。
それは一言で言えば、黄金の亀の様な何かであった。尤も亀と言うのも例えばの話であり、実際にはボールか何かに首と手足が生えたような不格好な姿をしていた。
「あれが……あんなのが浮上する棺? 切ちゃん……棺って、なんだっけ?」
「常識人には酷な事、訊かないでほしいのデスッ!」
「相手は大昔のセンスで作られた代物だ。現代人の俺らとは感性が違うんだろ?」
「何時だって、想定外など想定内ッ! 行くわよッ!」
あまりと言えばあまりな光景に、ガルドですらちょっと現実逃避しそうになったがマリアの一喝で気を取り直す。装者はギアペンダントに手を掛け、魔法使い達は指輪を指に嵌める。
〈〈〈ドライバーオン〉〉〉
〈〈〈プリーズ(ナーウ)〉〉〉
「ほんじゃま、タネも仕掛けもないマジックショーの開幕と行くかッ!」
「飛び切り熱いの頼むぞッ!」
「はいよっと」
颯人と奏が軽く拳をぶつけ合い、ヘリから飛び降りる。それに続く様に仲間達も次々とヘリから飛び降りながらその身に戦う為の鎧を纏った。
「「「変身ッ!」」」
〈フレイム、プリーズ。ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!〉
〈チェンジ、ナーウ〉
〈マイティ、プリーズ。ファイヤー、ブリザード、サンダー、グラビティ、マイティスペル!〉
「Croitzal ronzell Gungnir zizzl」
飛び降りながらウィザードに変身した颯人にシンフォギアを纏う奏。その奏のガングニールだが、依然に比べて外観に
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