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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第197話:凍てつく極地にて
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り出した。
「失礼。皆は、アダムが自分を作りそして捨てたアヌンナキへの復讐を企てていた事はもう知っているわよね?」
「本人がそう言ってたな。不完全な俺ら人類に代わって、この星の支配者になって見返そうとしてたって」
「そう。でもそれは全てでは無かったの。アダムの本当の目的は、この星の支配者としての地位を盤石にする為、嘗ての支配者であった神を完全に抹殺する事」
「即ち、時の彼方より浮上する棺の破壊ッ!」
サンジェルマンの言葉に颯人が険しい顔で視線を巡らせる。時の彼方からの浮上……それはつまり、過去から現代に何かが蘇ると言う事にも聞こえるからだ。
その蘇るものと言うのが嘗てこの星を支配していた神と呼ばれる存在なのだとすれば……本当に蘇った時何が起こるかは想像も出来ない。
奏は思わず気になって、その神と呼ばれる存在の事をサンジェルマンに訊ねた。
「サンジェルマン達は、その神……とやらについて何か知ってる事は無いのか?」
「ごめんなさい。こればかりは情報が全く得られなかったの。ただ、あの場所に棺があると言う事だけは確実よ」
「つまり、次の作戦は南極にレッツゴーって事か」
「そう言う事だ。現地では不測の事態も予測される。作戦開始までの1週間、角印は準備を怠らないでほしいッ!」
『『
了解
(
デス
)
ッ!』』
こうして颯人達の次なる目的地は、人類最後の秘境の一つである南極となるのであった。
そして現在、彼らS.O.N.G.の本部潜水艦は、雪と氷に覆われた大地に接近していた。
「到達不能極周辺の磁束密度、フラクタルに遷移ッ! 脅威レベル、3から4に引き上げッ!」
「算出予測よりも大幅にアドバンスッ! 装者、並びに魔法使い達の現着と、ほぼ同タイミングと思われますッ!」
オペレーターである朔也とあおいの報告を耳にしつつ、弦十郎は正面のモニターに映し出される状況を睨む様に見ている。その斜め後方には、同じようにモニターを見ている慎次が居た。
「情報と観測データを照合する限り、棺とは、やはり先史文明期の遺跡と推察されますが……」
「……むぅ……」
慎次の言葉に、弦十郎も喉の奥で唸り声を上げる。出来れば事が起こる前に到着したかったのだが、どうやらそれは叶わないらしい。
そして事態は更に大きく動き出す。
「ボストーク氷底湖内のエネルギー反応、飛躍ッ! 数値の上昇、止まりませんッ!」
「何かが出てくるわよ……皆、気を付けてッ!」
氷の大地の下で起こる異変が感知されていた頃、南極上空を2機のヘリコプターが飛行していた。迅速に現場に向かう為、颯人達を乗せたヘリである。
その内の片方のヘリの側面の扉が颯人と奏の手により開か
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