【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
【第4節】陸士ら全員が談話室に集合。
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一方、談話室の方では、16時をちょっと過ぎた頃に、ようやく「他6名の一等陸士たち」もやって来ました。
まず、ディナウドとガルーチャスが席を立って、自分たちと同室になった「先輩」二人を皆々に紹介します。その二人は、マチュレアやフォデッサと同様、普通に中等科まで卒業してから陸士訓練校に進んだ人たちでした。
ジェレミス・パデーリオは、色白で金髪で見るからに筋骨隆々とした美男子です。22歳で陸士7年目。原隊は旧都パドマーレ近郊の陸士159部隊で、相方の急な異動により、この4月から「独り者」になっていました。
一方、オルドメイ・ニドヴォレイグは、地黒で長身の、いわゆる細マッチョです。21歳で陸士6年目。原隊は西部区画・キルバラ地方の陸士368部隊で、年度末の不幸な事故により、ツーマンセルの相方は現在、入院中です。
残る四人は、互いに同室となった二組の十代コンビでした。
ジェレミスとオルドメイは、不意にディナウドとガルーチャスを訪ねて来た四名の女性陸士らに席を譲って、つい先ほどまで彼等四人の部屋の方に押しかけていたため、この二人が以下の四人を皆々に紹介する運びとなります。
中央区画・フォルガネア地方の陸士147部隊から出向して来たのは、ワグディス・ボルザーロとレムノルド・シェルガラムという、割と愉快な性格をした「18歳の凸凹コンビ」でした。この二人は、陸士6年目で、元機動六課のアルト・クラエッタも今は同じ部隊に所属しています。
一方、北部区画・トゥヴァリエ地方の陸士132部隊から来たのは、ドゥスカン・ヴァザムディとサティムロ・ハルドヴィスという、妙に外見の似かよった「17歳の赤毛コンビ」でした。この二人は、陸士5年目で、実は「母親同士が姉妹」というイトコ同士の間柄なのだそうです。
こちらの四人は、初等科を卒業して、すぐに訓練校に入ったので、13歳から陸士をやっており、やや年少ではありますが、他のメンバーと比べても、勤続年数の上では決して引けを取ってはいません。
こうして、ザフィーラも含めた計21名の男女は、談話室で少人数ごとに分かれて雑談などしながら、少しずつ親睦を深め合っていったのでした。
そして、17時すぎになると、談話室にはさらに、八神はやて准将とリイン二等空尉までもがやって来ました。総員が思わず席を立って敬礼しようとすると、はやてはそれを軽く手で制して、皆々をそのまま座らせます。
「わざわざ立たんでもええよ。……よぉし。八神家以外のメンバーは全員、揃っとるようやな。みんな、そのままでええから、ちょぉ私らの話を聞いてや」
「まず、明日の予定ですが、昼食後の1400時にはベルカ世界に到着します。そして、提督と私が事務的な手続
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