【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
【第4節】陸士ら全員が談話室に集合。
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に関しては、『今回はここまで』ということにしておいてはもらえませんか?」
「う〜ん。確かに、それもそうか〜」
ノーラは、ちょっと残念そうな表情で手帳を閉じました。
そして、何名かの男性陸士たちがシャワー室の方から戻って来た頃には、定刻となり、機械人形たちが談話室に21人分の夕食を運んで来たのでした。
夕食では、ほぼ半数の陸士が元気に「おかわり」をしましたが、食後は、ザフィーラの発案で『しばらく現地語の練習をしよう』という話になりました。『今日はもう、この談話室では、ミッド語は一切しゃべってはいけない』という、なかなか厳しいルールです。
実際に会話をしてみて解ったのは、まず当然ながら『固有名詞は翻訳されずにそのまま発音される』ということ。そして、『現地に存在していないモノを表現しようとすると、かなり面倒な言い回しになる』ということでした。
例えば、「全自動翻訳機」の現地語訳は、ミッド語に再翻訳すると「全く自動的に言葉を翻訳する装置」という、随分と長い用語になります。
また、全員が揃って驚いたのは、ただの「犬」という単語が、「家畜化されて雑食性となった狼」と翻訳されたことでした。どうやら、ローゼンには「犬」という生き物が全く存在していないようです。
そして、20時を過ぎ、各人とも少しずつ現地語に慣れて来た頃、まずヴィクトーリアとコニィが退室しました。
ヴィクトーリア「何だか今日はもう疲れたから、早めに休ませてもらうわ」
コニィ「それでは、皆さん。今日のところは、お先に失礼させていただきます」
二人の現地語は、早くもなかなか流暢なものとなっています。
皆々が、口々に『お疲れさまでした』とか、『また明日』などと挨拶を返す中、カナタはもう少し砕けた口調で、普通に『おやすみなさい』と言ったつもりだったのですが、実際に口から出てきたのは、直訳すると『どうぞ、良い夢を』となる言葉でした。
どうやら、これが現地での慣用句のようです。
そして、じきにカナタとツバサも退室することにしました。
ゼルフィ「え? まだ早くない?」
ツバサ「いえ。私たちは『夜は21時前に寝て、朝は6時前に起きる』というのが、毎日の習慣になっておりますので」
フェルノッド「9時間睡眠! それは健康的だ!」
ジョスカナルザード「寝る子は育つ、と言うからな。たくさん眠って大きくなれよ」
ゼルフィ「じゃあ、先に寝てて。私たちはあと2時間ぐらいしたら、あなたたちを起こさないようになるべく静かに部屋に入るから」
マチュレア《あああ。それ、私たちも気を付けないと!(不安)》
フォデッサ《早めに熟睡していてくれると、助かるんスけどねえ。》
そんな会話の後、カナタとツバサ
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