【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
【第4節】陸士ら全員が談話室に集合。
[5/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
めての体験だったので、どうやら「そうした当たり前の話」が今ひとつよく解ってはいなかったようです。
「献立の都合で、夕食のメニューは一部が『昼食の余りの再加工品』になりますが、皆さん、おかわりは自由ですから、存分に食べてくださいね」
「現地に着くまでは事件とか何も無いはずやけど……それでも、特別給与が日割りで計算されとる限り、建前としては、君らは今もあくまで『勤務時間内での休憩中』という扱いやからな。いくら美味しくても、お腹パンパンで身動き取れなくなるまで食べたりしたらアカンで」
リインの朗らかな口調に、はやても笑ってそう付け足しました。料理の内容は、はやて自身が監修したものなので、かなりの自信があるようです。
「それから、出されたモノは、なるべく残さずに平らげてな」
「もちろんですよ〜」
ノーラが元気よく応えると同時に、彼女のお腹が盛大に鳴り、総員、あまりのタイミングの良さに思わず笑ってしまいました。
そこで、今度はマチュレアが思い切って、『部屋割りの変更は可能か否か』について八神准将に質問をしました。相手が「憧れの人物」だからでしょうか。口調は普段よりもかなりぎこちない代物になってしまっています。
すると、はやては一瞬だけ考えてから、こう答えました。
「うん。私ら八神家は、引き続き奥の二部屋を使わせてもらうけど、こちらの五部屋は、お互いの同意さえあれば、自由に入れ替わってくれて構へんよ。ただし、男女はなるべく別々にしてな。念のために言うておくけど、一応は勤務中やから、飲酒や性行為は禁止やで」
「まさか、こっそりとお酒を持ち込んで来ている人とか、いませんよね?(ジト目)」
これには、全員が揃って首を横に振ります。
「それでは、明日の朝食もこの談話室で7時には始めますから、皆さん、あまり夜更かしや寝坊はしないでくださいね。……では、何事も無ければ、また明日の昼食後にお会いしましょう」
「では、またな」
二人は最後にそう言って、退室しました。
ふと気が付けば、もう夕食まで30分ほどしか時間がありません。
男性陸士らのうちの何名かは、夕食前に湯を浴びるのが習慣になっているようで、急いで自室に替えの下着を取りに行き、そのままシャワー室へと向かいました。
(残念ながら、肩まで湯につかることができる「浴場」のような設備は、この〈スキドブラドニール〉には最初から搭載されていないのです。)
一方で、マチュレアとフォデッサは早速、ヴィクトーリアとコニィに相談を持ち掛けました。ゼルフィとノーラも連れて来られたので、結果として、右のテーブルには(カナタとツバサも含めて)女性陣が8名、勢揃いした形となります。
も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ