暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
 【第4節】陸士ら全員が談話室に集合。
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めての体験だったので、どうやら「そうした当たり前の話」が今ひとつよく解ってはいなかったようです。

献立(こんだて)の都合で、夕食のメニューは一部が『昼食の余りの再加工品』になりますが、皆さん、おかわりは自由ですから、存分に食べてくださいね」
「現地に着くまでは事件とか何も無いはずやけど……それでも、特別給与が日割りで計算されとる限り、建前としては、君らは今もあくまで『勤務時間内での休憩中』という扱いやからな。いくら美味(おい)しくても、お(なか)パンパンで身動き取れなくなるまで食べたりしたらアカンで」
 リインの(ほが)らかな口調に、はやても笑ってそう付け足しました。料理の内容は、はやて自身が監修したものなので、かなりの自信があるようです。
「それから、出されたモノは、なるべく残さずに(たい)らげてな」
「もちろんですよ〜」
 ノーラが元気よく(こた)えると同時に、彼女のお(なか)が盛大に鳴り、総員、あまりのタイミングの良さに思わず笑ってしまいました。

 そこで、今度はマチュレアが思い切って、『部屋割りの変更は可能か否か』について八神准将に質問をしました。相手が「憧れの人物」だからでしょうか。口調は普段よりもかなりぎこちない代物(もの)になってしまっています。
 すると、はやては一瞬だけ考えてから、こう答えました。
「うん。私ら八神家は、引き続き奥の二部屋を使わせてもらうけど、こちらの五部屋は、お互いの同意さえあれば、自由に入れ替わってくれて(かま)へんよ。ただし、男女はなるべく別々にしてな。念のために()うておくけど、一応は勤務中やから、飲酒や性行為は禁止やで」
「まさか、こっそりとお酒を持ち込んで来ている人とか、いませんよね?(ジト目)」
 これには、全員が揃って首を横に振ります。
「それでは、明日の朝食もこの談話室で7時には始めますから、皆さん、あまり夜更かしや寝坊はしないでくださいね。……では、何事も無ければ、また明日の昼食後にお会いしましょう」
「では、またな」
 二人は最後にそう言って、退室しました。


 ふと気が付けば、もう夕食まで30分ほどしか時間がありません。
 男性陸士らのうちの何名かは、夕食前に湯を浴びるのが習慣になっているようで、急いで自室に替えの下着を取りに行き、そのままシャワー室へと向かいました。
(残念ながら、肩まで湯につかることができる「浴場」のような設備は、この〈スキドブラドニール〉には最初から搭載されていないのです。)

 一方で、マチュレアとフォデッサは早速、ヴィクトーリアとコニィに相談を持ち掛けました。ゼルフィとノーラも連れて来られたので、結果として、右のテーブルには(カナタとツバサも含めて)女性陣が8名、勢揃(せいぞろ)いした形となります。
 も
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