第七百四十六話 ベーグルその十四
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「まさに」
「本当でしょうか」
アンは首を傾げさせて言った。
「二十世紀に十代から還暦近くまで投げて」
「二千勝ですね」
「二五〇〇試合に投げて」
「恐ろしいまでの球速とコントロールだったとか」
奪三振率も桁外れだったという。
「その様ですね」
「そんな人がいたなんて」
「医学や化学がまだ未熟で」
この時代から見ればそうであるのだ。
「スポーツについてもです」
「そうした中で」
「それだけのことが出来たか」
「今だとです」
アンは今の自分達の時代の話をまたした。
「本当にです」
「還暦近くまで現役も普通で」
「監督さんだったら九十でやってる人いますし」
かつては六十歳で充分高齢であった。
「今はそうですが」
「平均寿命も延びていますしね」
「百歳まで」
尚紀元前は人はすぐに死んだ、特に乳幼児がそうであり平均寿命は三十にまで達してはいなかったのだ。
「延びていますね」
「そうですね」
「そうなったので」
「スポーツ選手の人達もですね」
「還暦近くまでです」
「現役でいられる様になったんですね」
「歌手も」
この職業の者達もというのだ。
「昔は五十代で引退がです」
「普通だったんですね」
「今は八十でもですね」
「歌いますよね」
「この人達も同じです」
「やっぱり寿命が長くなっていますね」
「そうです、ですが」
それでもというのだ。
「今サチェル=ペイジがいますと」
「八十位になっても現役でしょうか」
「九十ですね」
「そこまで投げますか」
「そうではないでしょうか」
「それはかなりですね」
「まさに超人ですね」
こうアンに話した。
「そこまでとなりますと」
「そうですね」
アンも同意した。
「本当に」
「凄い人はです」
「いて欲しいですね」
「それぞれの分野で」
「それだけで違いますね」
「何かと」
こう話すのだった、そしてラビの人と別れシナゴーグを後にしてだった。
三人は今は教室に戻った、そうしてユダヤ教の話を終えたがここでクラス全体でここで話された人物のことが話題になるのだった。
ベーグル 完
2024・1・2
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