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八条学園騒動記
第七百四十六話 ベーグルその十二

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「十代から五十代後半まで投げていたとか」
「今じゃ普通ですけれど」
「そんな人は当時ではです」
 それこそというのだ。
「恐ろしいまでに頑健だったとです」
「その身体が」
「ですから」
「例外ですか」
「どう考えましても。普通はです」
「そんなことをしていたらですね」
「まさに休みなくなので」
 そうした現役生活だからだというのだ。
「壊れてしまいます」
「そうなりますね」
「そもそも二五〇〇試合登板なぞ」
 この話が事実ならというのだ。
「それ自体がです」
「凄いですね」
「しかも先発完投です」
 当時はそれが普通であった。
「怪物としか言えないです」
「人間離れしていますね」
「だから伝説です」 
 二重性気候はの時点で与太話と化していた程だ。
「あの人は他にも逸話がありますが」
「伝説みたいな」
「それはです」
 まさにというのだ。
「異常と言うしかない」
「だから基準に考えては駄目ですか」
「やはり一週間に一回はです」
 それ位はというのだ。
「休まないとです」
「いけないですね」
「二十一世紀大谷翔平という人がいましたが」
 この時代でも恐るべき超人としてスポーツ史に名を残している。
「投打二刀流で活躍しましたが」
「凄いですね」
「投打二刀流って」
「凄い野球選手ですね」
「一シーズン十勝しまして」
 二桁勝利を挙げてというのだ。
「百本安打、四十以上のホームランを打っています」
「人間じゃないですね」
「そこまでいくと」
「嘘みたいですね」
 この時代でもそう思われる記録であるのだ。
「連合で今も言われてますよね」
「野球の歴史で」
「こんな人もいたとか」
「この人は確かに超人でした」
 ラビの人と認めることである。
「しかしです」
「それでもですか」
「そんなバケモノみたいな人でも」
「酷使はですね」
「これだけのことを為すにはです」
 投打で超人そのものの活躍を行うことはだ。
「常にすさまじいトレーニングが必要でしたが」
「休めなくて」
「それで、ですか」
「身体に負担がかっていたんですね」
「怪我もしてきました」
 その活躍の裏でだ。
「靭帯等をです」
「ああ、靭帯ですか」
「今はすぐに治りますけれど」
「ダメージ受けるとよくないですね」
「そちらを損傷したり」
 そうしたことがあったりしてというのだ。
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