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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十九話〜決戦――ゆりかご
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e ヴィヴィオ


いたい、いたい、いたい、いたい!!
いやだ、いやだいやだいやだ!!
たすけて、ママ………


―――ほら、いつまで泣いてるんですか?―――


だれ?このこえは……?


―――陛下のママが助けて、って呼んでいますよ?―――


ママが?


―――陛下のママを拐って行った悪い悪魔がそこにいます。そいつを倒して本当のママを助けに行きましょう?―――


この人が……わたしのママを?


―――陛下の体にはそのための力があります―――


私の……力?


―――心のままに、思いのままにその力を解放して―――


ママを助ける―――力!!


「う………」


私の中のナニカが目覚める。それは激しい痛みがあったが、ママを助けるため、そんなものは耐える。


「うう、ああああ!!!!!!」


痛いけど、耐える。耐える耐える耐える耐える耐える耐える!!
だって、ママはもっと苦しんでるはずだから。
そして、私は耐えきった。


「………あなたがヴィヴィオのママをどこかに拐った……」
「違うよ!?私だよ!なのはママだよ!!」


この人は悪魔。ママを拐った悪者。こうやって私も連れ去ろうとしている。


「嘘だ……私のママは、あなたじゃない!」
「ヴィヴィオ……」


全力を込めて殴りかかる。悪魔はシールドで防いだ。


「もうすぐパパも来る!ヴィヴィオを助けに来るから!」


その言葉を聞いて、私は固まった。


………パパ?私には、パパがいた?
考えた私の頭の中に薄ぼんやりとした記憶があった。


……………………………………………………


―――私を見て、笑っている。茶色い制服を着た190p位の人。この人が、パパ?


―――記憶に靄がかかっているようだ。顔が思い出せない。でも、私のことを大切に、本当に大切に思ってくれていることだけはわかっている。


……………………………………………………


―――パパも、その女に拐われたんですよ。―――


脳に直接語りかけられたその一言で正気に戻った。
正気に戻った私は自分の置かれている状況を確認した。
………四肢をバインドで固定され、魔力の籠のようなものに入れられていた。


「こんなの、聞かない!!」


力任せにバインドを引きちぎり、籠を破壊する。


「許さない……!あなたは、ママを拐っただけじゃなく、パパまで……!」


こいつを倒して、早くママとパパを助けにいくんだ……!!




side なのは


どうしよう。ヴィヴィオは話を聞いてくれない。先ほど父親の話を
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