第百二十五話 応援その十二
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「日本でも」
「そんな先生もいないから」
「うちの学校は応援団でもなのね」
「明るく楽しく平和にね」
「やっていけるのね」
「先生が竹刀を持って後ろにいて」
「その竹刀で殴るのね」
フランスの娘もすぐにわかった。
「それもアウトね」
「動きが悪いとお尻とかをね」
「竹刀で叩くのね」
「鞭みたいにね」
「生徒を奴隷か何かとしか思ってないわね」
かな恵の話を聞いて確信した。
「それって」
「家畜かね」
「税とをそこまで下に見ているのね」
「愛情なんてないでしょ」
「もう自分の為の道具ね」
「先生の世界で点数稼いで」
そうしてというのだ。
「偉くなる為のね」
「校長先生とかなる為に」
「出来のいい生徒はそのままで」
「出来が悪いと粗末に扱って」
「機嫌が悪いと暴力を振るう」
「それって日本じゃこう言うでしょ」
フランスの娘はかな恵に極端に蔑んだ目になって話した、その蔑みは言うまでもなくそうした教師達に向けられている。
「ガチクズって」
「そうよ」
かな恵もその通りだと答えた。
「真面目にやってないと怒られるけれど」
「暴力は振るわれないわね」
「奴隷みたいに思われないしね」
「扱われない」
「ちゃんと人間としてね」
自分と同じというのだ。
「そうした存在としてね」
「扱ってもらえるのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「安心してね」
「部活出来るの」
「どの部活もね。じゃあ今からね」
かな恵はフランスの娘にあらためて話した。
「応援団の応援もあるから」
「それも観るのね」
「晴れ舞台よ」
フランスの娘に笑顔で話した。
「応援団の人達とね、うちの応援団の応援評判いいのよ」
「学校の中で」
「恰好いいってね」
「私が言っている様に」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「他の学校からもね」
「評判がいいのね」
「団結力があって息が合っているってね」
その様にというのだ。
「言われていてね」
「評判いいのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「本当にね」
「リベラルだからそうなっているのね」
「そうよ、まあ頭の古い人からは応援団らしくないってね」
「言われたりしてるの」
「今お話してる先生達みたいな」
「ああ、言われても気にしたら駄目ね」
「そうした人達の言うことはね」
かな恵もそれはと答えた。
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