第百二十五話 応援その十一
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「身体も鍛えなくて」
「ええ、本当にね」
かな恵も否定しなかった。
「何もよ」
「意味ないわね」
「ただね」
それこそというのだ。
「足が痛いだけよ」
「本当にそれだけよね」
「公立だと新設の体育館をどう使うか説明がある時に」
「まさか説明する間ずっと正座?」
「剣道部でそうさせた顧問いるらしいのよ」
「正座で足痺れて苦しくてお話耳に入らないでしょ」
話を聞くどころでなくなっているというのだ。
「それだと」
「自分は立ってね」
「自分はしないのも体育会系あるあるね」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「生徒にお話聞かせたのよ」
「物凄い馬鹿ね、その先生」
フランスの娘も聞いていて呆れて言った。
「何の意味もないことさせて」
「多分剣道部は正座するからね」
「それで聞かせたの」
「そうみたいよ」
「そんな馬鹿でも学校の先生やれるのはわかったわ」
「そうでしょ、それで正座ってね」
「意味ないのね」
「これがね」
それこそというのだ。
「全くよ」
「意味ないわね」
「そうしたこともないしね」
「うちの学校の部活は」
「何しろ海外からの人が半分だから」
それだけの割合だからだというのだ。
「そっちからお話聞いてね」
「体育会系もないのね」
「ああした野蛮で不潔で理不尽なのはね」
「しかも暴力的」
「そういうのはないのよ」
一切というのだ。
「有り難いことにね」
「じゃあ応援団に入るにも安心して」
「入られてね」
「やっていけるのね」
「先輩にも先生にもね」
「特に先生に」
「機嫌が悪いと」
顧問の教師のだ。
「機嫌がいいと怒らない動きをしたら」
「怒るのね」
「それも何発も殴る様な」
「機嫌が悪くて目の前で動きが悪いだけで何発も殴るって」
「ないでしょ」
「家庭だったらDVじゃない」
そのものだというのだ。
「離婚されて普通の職場だとね」
「クビ間違いなしよね」
「そうならない方がね」
それこそというのだ。
「不思議よ」
「そうしたこともないのよ」
「まあその先生がキチガイなだけだけれどね」
「暴力的過ぎてね」
「本当に一般社会じゃ生きていけないわね」
到底そこまでのレベルではないということだ、そうした異常な社会不適格者が大手を振って聖職者と呼ばれるのは日本だけのことだ。
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