第百二十五話 応援その九
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「異常にね」
「他の職業と比べて」
「ヤクザ屋さん並によ」
それこそというのだ。
「犯罪率高くてそれでもわかっている限りよ」
「多くは揉み消されてるのね」
「そうなのよ」
「恐ろしいお話ね」
「けれどね」
日本の教育はそうした状況だがというのだ。
「この学校はね」
「先生もしっかりしてて」
「採用はしっかりしているから」
だからだというのだ。
「あの授業評判の悪い中川もね」
「口癖は授業が遅れているの」
「テストがやけに難しいね」
「あいつもそうしたことしないわね」
「面白みもなくて一人よがりなだけで」
「悪いことはしないわね」
「一切ね」
多くの教師が行う様な犯罪行為には手を染めないというのだ。
「真面目だからね」
「そこはいいことね」
「まあそれが普通だけれど」
かな恵は口をへの字にさせて腕を組んで答えた。
「他のお仕事だと」
「それはね」
フランスの娘もまさにと答えた。
「他の国でもね」
「フランスでもそうよね」
「日本の先生が異常過ぎるのよ」
そもそもという返事だった。
「何でそうね」
「おかしな人が多いか」
「そうしたお話になるから、だからね」
それでというのだ。
「中川が普通よ」
「はっきりと言うとね」
「けれどそんな先生もね」
「うちの学校先生が問題起こしたら」
その時はというのだ。
「しっかりとね」
「責任取らされるわね」
「その中川も教え方に問題あるからって」
そのことが言われてというのだ。
「何度か再教育受けてもそれでも駄目だと」
「左遷ね」
「そろそろ言われるみたいよ」
そうした話が出ているというのだ。
「もう人を教える立場からね」
「追い出されるの」
「そうなるってお話がね」
「出ているのね」
「ええ、ただあまりにも教えるのが下手過ぎて」
「中川以上に」
「中川授業自体はわかるじゃない」
かな恵は自分達の学校で評判の悪い教師の話をした。
「社会科だけれど」
「それはね」
フランスの娘も否定しなかった。
「そうよね」
「授業強引に進めてね」
「一気に何ページもとか」
「授業になっていない時があって」
強引に授業進めるあまりだ。
「それでテスト難しいけれど」
「授業自体はわかるわね」
「けれど他の学校、公立だとね」
そちらではというのだ。
「奈良のお話聞いたら。兵庫でもいるけれど」
「私達の学校がある」
「もう何十年もね」
これだけの歳月というのだ。
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