第百二十五話 応援その七
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「さながら大阪で甲子園の常連だったアルファベットの」
「あの学校の野球部?」
「あそこみたいなところもあったかもね」
「あそこのことは私も聞いたけれど」
フランスから来た娘もだ。
「とんでもないわね」
「もう先輩が絶対でね」
「一年生はゴミよね」
「暴力だってね」
この否定すべきものもというのだ。
「かなりね」
「酷かったのよね」
「そうしたね」
「物凄い上下関係ね」
「それも批判されて」
世の中からだ。
「減っていったしね」
「時代遅れとか野蛮とか言われて」
「実際にそうだしね」
かな恵も応援団のそうした体質は否定しなかった。
「それで減ったけれど」
「うちの学校は残っていて」
「それでね」
「リベラルなのね」
「昔からね」
そうだというのだ。
「いいことにね」
「それね、日本の体育会系ってね」
「おかしいって海外の子言うわね」
「何で軍隊みたいに上下関係厳しくて」
そうしてというのだ。
「先輩が神様なのよ」
「それでやりたい放題やるのよね」
「お相撲の世界もそうよね」
「よく言われるわね」
角界はそのことが問題になり続けている、だがそれがあらたまる傾向はなかなか見られない様である。
「あちらは」
「暴力とかね」
「稽古っていう理由でね」
「暴力は稽古じゃないでしょ」
「そうだけれどね」
それが真理だがというのだ。
「どうしてもね」
「残ってるのね」
「お相撲の世界でもね」
「さっきお話に出た野球部でもね」
「もう一年生は大変で」
まさに奴隷の様な生活でというのだ、尚実際は奴隷は高価な財産であったので大抵はそれなりに大事に扱われた。
「あるプロ野球選手が一番嬉しかったのは」
「その野球部にいて」
「二年になった時だったってね」
まさにその時だったというのだ。
「言っていたのよ」
「それは凄いわね」
「他にも顧問の先生が暴力振るうとか」
「あるわね」
「それでお咎めなしとかね」
そうしたことがというのだ。
「もうね」
「普通だったのよね」
「それが体育会系ね」
日本のとだ、かな恵は目を顰めさせて話した。
「極端な例だけれど」
「最悪ね」
「それで応援団は」
「体育会系の最たるものだったのね」
「もうね」
それこそというのだ。
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