第1話:失望と決別
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「あのアホを撃てないのは心残りだけど解ったわ」
「ちょっと。くすぐったいからやめて。と言うか……両方ともやめろぉーーーーー!」
「エクスカリバー!」
「やぁーーーーーめぇーーーーーろぉーーーーー!」
少女の悲痛な懇願の悲鳴は利己的で乱暴なマドノの耳には届かず、マシカルが発生させた竜巻が逃走中のゴブリン達を次々と消滅させてしまった。
「グギャアァー!?」
「ヒドスギルゥー!」
止められなかった目の前の惨状に、フノクに背後から胸を揉まれ続けながら愕然とする少女。
流石のマドノもフノクの場違いの行為に苦言を呈する。
「何時までやってるフノク?セクハラが俺達の経験値稼ぎに役立つのか?」
「いやぁ、久々の眼福だった者でついな」
そんな蹂躙後とは思えぬ暢気な会話に失望した少女は、自分にセクハラを続けるフノクへのお仕置きを兼ねたネタバラシを実行した。
「……そんなに僕の体を触りたいなら、僕の股間も遠慮無くどうぞ……」
「え?良いの♪」
「おい!?」
マドノの制止を無視して少女の股間を触るフノクだったが……
「それじゃ、遠慮無く♪……何!?」
慌てて後ろにジャンプしながら臨戦態勢をとるフノク。それに対し、マドノ達は何の事か解らず困惑する。
「ん?どうした?他に敵が居るのか?」
フノクは慌てて少女を指差して罵る。
「き……き……貴っ……様……何であんな立派な胸を持つ女のクセに……あそこに竿と玉が有るんだぁーーーーー!?」
マドノ達はやっぱりフノクの言ってる意味が解らない。
「……竿?」
「玉って何よ?」
それに対し、少女は非道なマドノ達を睨みながら自分の正体を明かした。
「竿も玉もどっちも自前!で、転送魔法と治療魔法で作ったこの胸は女性化乳房!つまり!僕は男だ!」
少女(?)の突然の白状に驚くマドノとフノク。
「お前、女装好きだったのか」
「おのれぇ……騙したなぁーーーーー!」
一方、マシカルは少女(?)の巨乳の秘密に興味津々だった。
「え?巨乳って魔法で作れるの?」
しかし、少女(?)はマシカルの質問には答えず、一方的に自己紹介を始めた。
「僕はプリーストのグートミューティヒ!10歳で女装男児だ!」
だが、グートミューティヒの自己紹介はフノクの怒りの炎に油を注ぐだけであった。
「殺すぞ!クソガキ!」
しかし、マドノは経験値稼ぎになるモンスターじゃないと判断すると、急にグートミューティヒへの興味を失った。
「やめろフノク。こいつは人間だ。殺人犯になるぞ」
「何故止める!?こいつへのお仕置きはどうなる!?」
フノクは不満だったが、もう戦闘が終わったからかンレボウは素直にマドノの命令に従った。
「マドノ殿が次と仰っておっれるなら、早々に次へ行くのが筋では」
マシカルもグートミューティヒ
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