【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
【第3節】八神家、秘密の内部事情。
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ば、シャマルだったら、『癒しの風』の強化版として、地球のゲームに出て来る『範囲回復』みてぇな魔法が使えるようになっても、おかしくはねえと思うぞ」
シグナム「しかし、その魔法で照準が甘いと、混戦の場合、敵まで一緒に回復してしまいそうだな。(笑)」
ヴィータ「ああ。それは……確かにちょっとマズいかもな。(笑)」
ミカゲ「じゃあ、シグナム姉さんたち三人の〈神域魔法〉は、まだ見つかってないだけなんデスね?」
ヴィータ「ああ。ユーノには、他にもやらなきゃいけねえコトが山のようにあるからな。例の古文書の解読も、あれからまだロクに進んじゃいないらしい」
アギト「司書長さんの他には、誰か読める人っていないの?」
ヴィータ「文字自体はベルカ文字だから、ただ読むだけなら、誰にでも読めるんだろうけどな。あの古文書の言語は、当時のベルカ人から見ても千年以上も前の……おそらくは〈次元世界大戦〉以前の……極めて古いベルカ語だ。普通に文字を読んだだけじゃ、発音だけは解っても、意味がサッパリ解らねえよ」
シグナム「それに何より、〈神域魔法〉はまだ存在そのものが『極秘』だからな。管理局の〈上層部〉に対してもまだ当分は秘密にしておかねばならん。その秘密を守ろうと思うと、例の古文書を司書長以外の人間にあまり迂闊に見せる訳にもいかんのさ」
アギト「何だか、それも、メンドくさい話だなあ……。よし、リーチ!」
南3局の9巡目。シグナムは静かにツモって、その牌をそのまま切りました。もちろん、安全牌です。
「ええっと、アンパイ、アンパイ……」
ミカゲはツモってから少しモタつきながらも、手牌の中に安全牌を見つけてそれを切りました。
ヴィータはその捨て牌を見て、チーでイッパツを消すべきか否か一瞬だけ迷いましたが、結局は静かにツモってから、また別の安全牌を切ります。
アギトはイッパツが来ることを祈ってツモりましたが、その祈りは天に届きませんでした。無念の吐息とともに、その牌を切ります。
そこで、ミカゲは話をまた〈神域魔法〉に戻しました。
ミカゲ「ところで、その〈神域魔法〉って、八神家以外の人たちにはゼンゼン使えないんデスか?」
ヴィータ「原理的に不可能ってことは無いはずだが、アレは元々が『ベルカ聖王家の遺産』みてえなモンだから、術式は最初から『古代ベルカ式』に限定されていてなぁ。多少のアレンジなら融通も利くようだが、『近代ベルカ式』も含めて他の術式ではそもそも起動しないらしい。だから、どれほど莫大な魔力の持ち主でも、なのはやラウのような『ミッド式』の魔導師には決して使えねえのさ」
ミカゲ「ミカゲの知ってる範囲内で、八神家以外の『古代ベルカ式魔法の使い手』というと……カルナージのルー
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