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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
 【第3節】八神家、秘密の内部事情。
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オのように『例外的に』マルチタスクの得意な人間もいるが、それでも、5(ハウル)も続けるのは無理なんだそうだ。結局のところ、生身の人間には、なかなかシャマルのように『何時間もぶっ続けで、脳内で幾つもの複雑な作業を同時に進めていく』なんてことは、できやしないのさ」
【ヴィヴィオのマルチタスクについては、「リリカルなのはStrikerS サウンドステージ04」を御参照ください。また、シャマルが〈スキドブラドニール〉の艦橋(ブリッジ)で『具体的に何をしているのか』に関しては、第三部で改めて述べることにします。】

 ミカゲ「ということは……姉さんたちはその時の『強化プログラム』で、四人とも何かしら新たな能力を手に入れたってことデスか?」
 シグナム「そうだな。まず、四人とも魔力量がそれまでよりも格段に多くなった。今では、(あるじ)はやてと比べても、さほどの見劣りはしないぐらいだ」
 ヴィータ「まあ、あたしらは当時、身体(からだ)構造(つくり)が人間に近づいた結果、ただの『守護騎士プログラム』だった頃のように『マスターから直接に魔力供給を受ける』ということが、もうできなくなっちまってたからなあ。
 だから、考えようによっては、それはただ単に『そうしたデメリットが(おぎな)われて元に戻った』というだけのことだったんだが……それでも、あたしらは、はやてに魔力供給の手間をかけさせる必要が無くなったし、あたしが今、はやてと同じ〈神域魔法〉を扱えるのもそうした『莫大(ばくだい)な』魔力量のおかげだ」

【昨年の11月にカルナージで総勢25名の合同訓練を(おこ)なった後に、『八神家だけで某無人世界へ行き、はやてとヴィータがそれぞれに「新たに習得した専用の魔法」の威力を確認した』という出来事がありましたが、その「専用の魔法」の正式な名称が、この〈神域魔法〉です。】

 ミカゲ「でも、実際にアレが使えるのって、マイスターとミ・ロードの二人だけデスよね? それは、どうしてなんデスか?」
 ヴィータ「あたしは運よく、はやてと一緒に『一番乗り』ができただけさ。もう少し『あの古文書』の解読が進めば、他の三人にもそれぞれに適した〈神域魔法〉が何がしか見つかるはずだぜ」
 シグナム「しかし、(あるじ)はやても『これは、ユニゾン無しでは使いこなせない』とボヤいていたぞ。専用のユニゾンデバイスを新たに見つけてやらない限り、シャマルとザフィーラには難しいんじゃないのか?」
 ヴィータ「ああ。でも、あたしの感触では、『ユニゾンデバイスが無いと、照準を上手く合わせられなくなる』というだけのことだったからな……。照準が甘くても構わねえタイプの魔法だったら、イケるんじゃねえのか?」
 アギト「姉御(あねご)。それって、例えば、どんな?」
 ヴィータ「そうだな……。例え
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