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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十七話〜決戦――地上
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になった。それに、こいつとわたしはほぼ互角。ならば先に増援が来た方が勝つ!そう思いオットーに通信をする。
(オットー、チンクだ。応援を頼みたい)
(チンク姉さま、正直それどころじゃない。幻術使いが思ってた以上に厄介でね、僕も今そっちにいるんだ。なるべく早めに倒すからなんとか耐えてて)
なるほど、それならば……
「逃げる気!?待ちなさい!」
移動を開始した私を追ってきた。そうだ、それでいい……
これで均衡は崩れるはずだ……
side アギト
「止まってください」
旦那と共に地上本部に向かっていると長髪の騎士とバッテンチビがいた。
「中央本部を落としに行かれるおつもりですか?元首都防衛隊、ゼスト・グランガイツ殿」
「……古い友人に、レジアスに会いに行くだけだ。……お前は?」
「本局機動六課所属、シグナム二等空尉です。前所属は首都防衛隊……あなたの、後輩です」
「……そうか」
しばしの沈黙。
「中将に会いに行くのは、復讐のため、ですか?」
「言葉では言い表せんよ。道を、開けてもらおう」
「言葉にしてもらわねば、譲れる道も譲れません!」
騎士が剣を抜く。その剣は……炎を纏っていた。
「……えっ?」
「どうした、アギト」
旦那に感づかれてしまったかもしれない。あの騎士が、アタシの理想のロードの条件に酷似しているかもしれない、と思ったことを。
「何でもねえよ!ごちゃごちゃと言うなんて騎士のすることじゃあねえ!」
「騎士だとかなんだとか、そんなことばかり気にしてるから戦うことになっちゃうんですよ!」
旦那はアタシと、騎士はバッテンチビとユニゾンする。
「行きます!」
「来い!」
そして二人は空を翔けた。
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