第八十話 教会の仕組みその十九
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「それで休日は来ないかも知れないです」
「私に会っても何にもならないのに」
首を傾げざるを得ませんでした。
「本当に」
「それが僕にはなるんですよ」
「一体何になるのよ」
「まあそれはあれですね」
「あれって?」
「そのうちわかってもらえたら嬉しいです」
「そのうちね」
「はい、そのうちです」
こう言うのでした。
「そう思っています」
「そうなの」
「はい、それでなんですが」
新一君はさらに言ってきました。
「今回は教会とか詰所のことがわかりました」
「おみちの中で暮らすと自然とわかるけどね」
「お付き合いの中で、ですね」
「ええ、ただ新一君はどうもね」
私が見たところです。
「教会の人みたいね」
「そうですか」
「最近そうなってきたわよ」
「そこまでおみちの人になってますか」
「馴染んできてるわね」
そう見えるから言いました。
「入学の時から見てね」
「そうなんですね」
「ええ、私のお家にも来てるし」
教会であるそちらにです。
「こうして詰所にも来てでしょ」
「そうさせってますね」
「おぢばのあちこち歩いて」
これも毎日です。
「それで高校にも通って」
「そうしているからですか」
「もうね」
新一君にあらためて言いました。
「馴染んできてね」
「そうなっていますか」
「いいと思うわ、このままね」
自然とにこりとなって言いました。
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